ブログ管理人が香港で必ず行くのが、油麻地の百老匯電影中心(ブロードウェイ・シネマティーク)という映画館。
この系列の映画館が好きで、ここと深センのハイテックパークのシアターには、仕事やプライベートで何度も足を運んでいる。
この映画館は、2012年にオシャレに改装されて、こじんまりした名画座のような4つのシアターとブックカフェからなる。ときどき、日本映画も上映する。
朝の早い時間は、チケットの割引率が高いので、中高齢者のお客さんが多い。ブログ管理人が東京国際映画祭で取材した異色の香港映画フルーツ・チャン監督『三夫(三人の夫)』も上映中だ。この作品は、中国大陸での上映は難しいだろう。
今日は、日本の大阪アジアン映画祭でも話題になった香港映画のリー・チョクバン監督『G殺』(2018)と邦画の大森立嗣監督『日日是好日』(2018)を観る。
香港では、中国語と英語の両方の字幕が入るので、とても助かる。
現地の人たち(中国大陸の人も)は、物語が終わったら、エンドロール中に皆さん席を立ってしまうのだが、このシアターのスクリーンがやや高めに設置してあるので、帰る人の姿が邪魔にならなくて良い。
ブログ管理人は、映画の取材以外では、エンドロールの最後の最後までを作品として観るので、中国や香港では、いつもお掃除の係の人の顔に「何で最後までいるんだろう?」という文字が描かれている(笑)。
この映画館の直ぐ近くにあるのが、1949年から開業の美都茶餐(ミドカフェ)。ananなどの香港特集にも取り上げられるアンティークな雰囲気の人気カフェ。
ずいぶん昔の口コミには、店員さんがぶっきら棒というコメントが書かれていた(これは文化差で、海外に行きだした日本人がどこの国のサービスにでもぶっきら棒に感じた時代)こともあるけれども、ぜんぜんそんなことはない。
いつも、入り口では、創業者の娘さんが「2階にお上がりなさい」と促してくれる。
今回は、香港式ミルクティーを注文して、仕事に集中しているうちに、時間が経ってから、注文したミルクティーがこないので、最近ハマっているVoiceraという総務省おススメの翻訳アプリで「注文した紅茶がまだこないです。注文は通っていますか?」と創業者の甥っ子さんに尋ねると、「申し訳ない、まだだったね」と、直ぐに対応してくれて、帰り際も、「本当にお待たせして、ごめんなさいね」と、ちゃんと声をかけてくれる。
ブログ管理人は、おかげで長居ができて、非常に助かったので、「気にしないで下さい。またお友だちを連れてきます」と返事をした。
最近の日本では、味わえなくなった、昔の名画座と名喫茶が楽しめる。
美都カフェの隣には、天后廟もあり、香港特有の渦巻き線香が吊り下げられていて、別の次元の世界に迷い込んだ感じがする。
天后廟は、すべての願いを聞き入れてくれるといわれて、地元の人々が健康や金運などあらゆる祈願を熱心にされている。
ブログ管理人は、正式なお参りの仕方を把握していないので、神さまたちに、この地にあたたく迎え入れられて、豊かな衣食住と優しい人々との繋がりを提供してもらっていることへの感謝をお伝えしている。
そして、いつも倍返しで、その恩恵を得ている。
「百老匯電影中心(ブロードウェイ・シネマティーク)」
※ 香港の映画館では、夏も冬も冷房で冷えているので、防寒必須。
「美都茶餐(ミドカフェ)」
「天后廟」