イタリアでは、「砂漠でパスタを茹でるのは、イタリア軍くらい」というジョークがあるらしい。

実際には、イタリア軍がパスタを北アフリカまで輸送した記録はあるが、最前線では水不足のためにビスケットや缶頼りで、パスタは後方の駐屯地で煮込みパスタとして消費されたという。


農林水産省の家庭用食料品備蓄ガイドには、子どものいる4人家族2週間分の備蓄食料品の例が出ている。

・米  10キロ以上
めん類、シリアルなど  400グラム×6
・中華めん、インスタントめん、パンなど  16食
・野菜類  各1-2キロ
・豆類  適量
・卵  10個
・缶詰(魚介、肉)  30缶
・缶詰(野菜)  20缶
・レトルト食品  30食
・冷凍食品  500グラム×10
・乾燥食品  各2袋
・スープ類  12食
・乳製品  1-2箱
・缶詰(果物類)  10缶
・調味料(砂糖、塩、味噌など)  1キロ・1リットル
・し好品  適量



パスタは、めん類に含まれると思われる。

乾燥パスタやパスタソースは、賞味期限が極めて長く、製造年月日から2〜3年は余裕で持つ。

今では、パスタソースも様々な種類が製造販売されている。

備蓄の水があり、ガスコンロが使えたり、焚き火ができる状態であれば、砂漠パスタ(水漬けパスタ)は簡単に作れる。


砂漠(水漬け)パスタレシピ

① 乾燥パスタをヒタヒタの水に漬ける。

② 2〜3時間以上(半日でも1日でも可)、冷蔵庫に保冷。

③ 火力に余裕があれば、漬け汁に塩を少々入れて煮て(塩味と乳化のための美味しくする過程なので省略可)、水漬けパスタを投入。

④ パスタのコシの茹で加減や漬け汁の減り具合をみながら、パスタソースを加えて炒める。


作ってみたら、想定以上に美味しくて、備蓄食の域を超えてしまった。



ちなみに、イタリア軍のレーション(戦闘糧食)を手に入れて、自己責任で食べてみた人のブログがある。



食前酒付きで美味しいと感想が述べられていた。