3S政策とは、Screen(スクリーン;映画、ドラマ)、Sport(スポーツ;プロスポーツ)、Sex(セックス;性産業)を用いて、大衆の関心を政治に向けない政策。

日本では、戦後73年間、3S政策が大成功。

1985年に安岡正篤がプレジデント『運命を創るー人間学講和』で3S政策を語っている。

日本を全く骨抜きにするこの3R・5D・3S政策を、日本人はむしろ喜んで、これに応じ、これに迎合した、あるいは、これに乗じて野心家が輩出してきた。日教組というものがその代表的なものであります。そのほか悪質な労働組合、それから言語機関の頽廃、こういったものは皆、この政策から生まれたわけであります。

安岡正篤は、GHQが戦後の日本の占領政策を実行するにあたり、基本原則の3R(Revenge復讐、Reform改組、Revive復活)、重点的施策の5D(Disarmament武装解除、Demilitalization軍国主義排除、Disindustrialization工業生産力破壊、Decentralization中心勢力解体、Democratization民主化)、補助政策の3Sを策定したことをGHQのガーディナー参事官(フルネーム不明)から直接聞いたという。

この政策により、日本では性風俗が開放されて、映画やエンターテイメントが興隆し、プロ野球が国民的娯楽となる。

大衆の欲望動員による娯楽に目を向けさせることで、民衆が感じている社会生活上の不安や、政治への関心を逸らさせるガス抜き政策である。

アメリカの情報公開制度によって、2007年には、戦後の中央情報局のスパイリストで正力松太郎(コードネーム:PODAM、POJACKPOT-1)、読売新聞(コードネーム:POBULK)、日本テレビ放送網(コードネーム:PODALTON、KMCASHIER)、緒方竹虎(コードネーム:POCAPON)など政府、メディア関係が公開された。


ガブリエル・コルコはアメリカがベトナム戦争の失敗を契機に、大規模な戦闘事態を避けるために低強度紛争として情報戦を軍事戦略の中枢に置くようになる課程を書籍で紹介。

『第三世界との対決―アメリカ対外戦略の論理と行動』筑摩書房1992
この戦略が最も成功した例が日本であり、各種の工作は日本支配のための軍事戦略であり戦争であったと述べる。

1. アメリカを無条件に支持し、アメリカに服従する政党と政権を他国に成立させ、そのための資金をアメリカが提供する。この買収資金は、アメリカの税金ではなく、他国でアメリカが麻薬を密売した利益を提供し、アメリカが経済的負担を負わない方策を取る。

2. マスコミ操作を通じアメリカが常に善であると他国の市民を洗脳し、アメリカを批判する言論をマスコミに登場させない。アメリカ映画、音楽を大量に流し、アメリカがすばらしい国だと連日宣伝する。

3. 学校教育においては、丸暗記中心の学校教育で思考能力を奪い、アメリカへの批判能力を奪う。

4. 教師への絶対服従を学校教育で叩き込み、強い者=アメリカへの絶対服従を子供の頃から身に付けさせる。

5. 逆らう言論人、ジャーナリストは、そのジャーナリストのセックス・スキャンダル等をマスコミに流し失脚させ、必要であれば軍の諜報組織を用い、事故に見せかけ殺害する。

6. 他国の食料、エネルギー自給を破壊し、米国に依存しなければ食料、エネルギーが入手出来ないようにシステム化し米国に逆らえないシステムを作る。