例えば、
仕事が忙しくてイライラして、「つい」娘をキツイ口調で責めてしまった。
反抗期の娘が生意気で、「思わず」冷たくしてしまった。
娘に責められ、「とっさに」自分を守るためにキツく当たってしまった。
仕事その他の理由であまり家にいなかった。
学校行事にも来てくれなかった。
だから、淋しかった。
こういう感じだったら、まだ全然マシだったかもしれない。
もちろん、どちらがどうかとか比べられるものではないけれど。
辛さは人それぞれ。
どちらが上とか下とかないと思っている。
しかし、これらの後に、「ごめんね」などのフォローがあれば、きっとすぐ許すし、何度でも許せると思ってしまう。
毒母自身も、毒親育ちである。
毒親育ちは、「つい」「思わず」「とっさに」毒親と同じことをしてしまう、と言われている。
私も、毒親を反面教師にしても、過去の辛いシチュエーションと重なる出来事があったときなど、「つい」「思わず」「とっさに」毒親になってしまい、反省することもある。
しかし。
本当の毒母は、「つい」「思わず」「とっさに」ではないのではないか?
「わざわざ」からかう。
「わざと」傷つける。
「みずから」バカにする。
これらは、どう説明がつくのか。
どういうつもりなのか。
なぜ、産んだのか。
ストレス解消のはけ口。
嫌いだった。
疎ましかった。
そして、嫉妬…。
自分を愛するべきはずの母親の本心に気づき、受け入れないといけないのは、本当に辛い。
そして、距離を置こうとすると、こちらの罪悪感を刺激して距離を縮めて来る。
擦り寄って来る。
かわいそうな素振りを見せる。
だから、年老いた親に冷たいなんて、かわいそうという罪悪感に苦しむ。
依存されてるようで、重くて息苦しい。
動悸で頭が真っ白になる。
年老いて不安なのか?
あんなに嫌っていたくせに、こちらが嫌うことは許さないのか。
本当に、もう、お願いだから、そっとしておいてほしい。
全然可愛がらなかった娘に、なぜそこまで執着するのか?
なまじ近所に住んでいるので、偶然を装いやたら目の前に現れ、子供たちに絡み、存在をアピールしてくる。
LINEもしつこい。
毒母だと気づくまではよい娘をやってたから、期待されてしまったのか?
すっかり、だまされていた。
子供が親に好かれたいという本能を、まんまと利用された。
そんな虫の良い話はどこにもない。
どんなに期待されても、介護もしないし、今後身の回りのお世話もしない。
でないと、きっと、虐待してしまう。