あれ? また、何が言いたいかわからなく…


   空下慎監督への、最後の質問のチャンスに手を挙げた彼女が言わんとすることは、誰もが抱えたことがあるジレンマ。次へのステップに進む時に生じる葛藤だった。それは、私が空下慎監督からいただきたい言葉の全てを引き出してくれたクエスチョンでもあった。


    ありのままの自分が持つ言葉で、全身全霊の質問をぶつけた彼女の姿に、自分を重ねていた。


    彼女の勇気のなかに自分を見た瞬間だった。


    あれ?今こそ、彼女は空下慎監督の例えにあった「大切な人のために我が身を捨ててでも伝える」という行為をしてるよね。私はそう思った。


    そう、いつだって、答えは自分の中にある。


   急遽開催することになったというライブトークなのに、立ち見が出るほどの熱気。会場では、空下慎監督と宮本晶太氏の圧倒的な言葉が飛び交う。本気の空間を目の当たりにし、私の指もタブレットの上で踊り続けた。まるでこの会場のどこかにお釈迦様がお佇みになっているかのような、クリアな気が流れ続けるいい夜だった。


   私は、この夜、この場にいたすべての人の今後が楽しみでならない。









2019.09.25
空下慎監督 ✖️ 宮本晶太氏  ライブトーク
@和歌山市 島崎町 じゃんじゃん横丁 内
    moco mocomuseum