コード理論を勉強して行く時に、やはりダイアトニックコードを理解する事が不可欠なんですが、ではダイアトニックコードって何?

コード進行って沢山のバリエーションを含んだ曲が素晴らしいとは限らないもの。

ワンコードの曲で有名な物も有るし、ジャンバラヤみたいに2つのコードでも素晴らしい曲も有る。
だけど、いくつも曲をつくって行く時にどうしてもバリエーションは必要なもの。

僕流にダイアトニックをと言葉で表すと、「物差し」ってところでしょうか。
音楽だけにかかわらず、人が物事を判断する時にには、比較して決めるのが当たり前の事で、いくら「これが一番だ」って言っても、それは「あれよりもこっちが良くて、あっちよりこれの方が良い」って事の積み重なった末に「一番・・・」って判断されるものです。

ダイアトニックコードだけで作られたサウンドをしっかりと把握していれば、それ以外のエッセンスを盛り込んだが曲で、何処がすてきなのか?何処がくどいのか?等を判断しやすいものです。

ダイアトニックの理解を深める話ですが、

これまでの体験から、

生徒が、「曲が出来ました。。。。」って言って持って来たときに、よく有った例なんですが、
途中から調性が解らなくなっているってコード進行をよく見ました。

例えば、最初はGののキーだったはずが途中から気ままにコードを考えたのか、Dのキーに変わってしまっている。。。なんてこと。

これって、ダイヤトニックの物差しが解ってない証拠と思いました。

ここで、CのダイアトニックとGのダイアトニックでお話を交えて書いて行きます。


※本来5番目のコードは7thと成りますが、ここでは説明上省略してます。

これらの7つのコードをミュージカルの役者だとたとえてみましょう。
話のストーリーは王朝帝国的な物語として、
Cを「王様」(木村)
Dmを「兵士-1」(徳井)
Emを「王子又は御姫(若輩年齢)」(剛力)
Fを「兵士-2」(大野)
Gを「爺(王様に絶対服従で必ず王様に事件などを報告して来る)」(六角)
Amを「王女様」(米倉)
Bm7-5を「メイド(女王様だけの専属世話役)」(仲間)

これが、ミュージカル「C」のキャストとします。

それで、次の年のミュージカルが、「G」て言うミュージカルだとしましょう。
Gのコードを「王様」(六角)
Amを「兵士-1」(米倉)
Bmを「王子(若輩年齢)」(福)
Cを「兵士-2」(木村)
Dを「爺(王様に絶対服従で必ず王様に事件などを報告して来る)」(板尾)
Emを「王女様」(剛力)
F#m7-5を「メイド(女王様だけの専属世話役)」(尾野)

(ここまでマイナーコードに7th、5番目のコードに7thはわざと省略してます)

わかりやすく書き出してみると、


これを見れば解ると思いますが、
木村はCのミュージカルでは「王様」だけど、Gのミュージカルでは「兵士2」
六角はCのミュージカルでは「爺」だけど、Gのミュージカルでは「王様」の役なんです。

これが曲のコード進行にもいえる訳です。

曲のコード進行がCから始まってもCのキーとは限らない、他のキャスト(その後に続くコード)を見て、何のキーなのかを判断しなければいけないのです。
だからコードをかき鳴らしながらハミングで曲を創る時は、各キーのダイアトニックコード内で作って行くのが最初は無難です。勿論、特別ゲストってな感じで他のコードが使えるんですが、そのあたりは、またこれからの記事で書いていくつもりですのでお楽しみに





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