物質欲というものは、人生観を狂わせる魔物とお話いたしました。
それでは、どうすればよいのでしょうか?
そこに、扱う人の心のトレーニングが大切とも申し上げました。
その中身の話ですが、私は、経済力を磨くことがお金に振り回されず、主体的にお金を生かして芸術していく(PL流の言い方)ことになると思っております。
経済力には、いくつかのポイントがあって、一つは、お金を貯める力です。
逆にいうと、無駄遣いしないということでもあり、浪費しないということにもなります。同じ給料をもらっていたとしても、その人によって、経済力は違います。
「貯める力」のある人は、少しずつでも貯めるでしょうし、ちりも積もれば山となるではありませんが、貯まってきます。
小銭では、活用の仕方が限定されるでしょうが、少しまとまった金になれば、使い道がひろがってきます。
この体質を持っている人かどうかで、経済力は、変わってきますし、このような感覚を持っている人が経営をしていれば、重心を下げ、コスト削減を心がける経営になるでしょうね。
二番目は、お金を引っ張ってくる力です。
人生というものは、自分の懐具合に応じていろいろなことが起こってくるわけではありません。そんなこととは、関係なく、物入りなことも起こってくるでしょうし、必要なお金は出てきます。
そんなときに、お金をどこかから引っ張ってこられる力があるかどうかが重要になります。
銀行からでも、人からでも(高利ではなく)。
この力を培っていないと、「本当は、こうたしたかったのだけど、お金がないからできない」という人生になってしまいます。
「無から有を生む」と言われますが、まさにこのトレーニングです。
三番目は、人世のために活かして使う力です。
お金は、はさみと同じと申し上げましたが、人世のために生かして使うという力が足りないと、使い方が、自己中心的な使い方になってしまいます。
お金に余裕が出来たら、社会貢献もと思っている人は、一生できるようにはならないでしょう。
「自分のため」にというお金の使い方しかできない人は、一時、裕福になったとしても、使い方が、違ってきますので、長続きはしないことになります。
また、「自分のため」という心が強いと欲得ということになりますので、そのようなことを思う人しか周りに集まってこなくなります。そんな人は、利益のあるときは、いいですが、そうならなくなると、いつしか、いなくなるもので、いざというときに、力になるようなことには、ならないでしょう。
そんな意味では、「人世のために、活かして使う」という心を磨いていくという心のトレーニングが大切になるわけです。
このような心のトレーニングをできれば、若いときに培っていたいものですね。