おくりびとツアー、そして、松ヶ岡へ!! | 大阪市淀川区のカウンセラー|不登校・ひきこもりの対策など心の問題なら「ますだせいじ心のサポーター事務所」

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「心づくり」という新しいジャンルを開発しています。そのような視点から、日頃の何気ない生活の一コマが人生のターニングポイントになっていることを思い、心づくりの大切さや人生について、「心づくり」のインストラクターとしての立場で書いています。

先日、鶴岡市の郊外にある松ヶ岡開墾場跡の見学に行ってきました。


ここは、今までにも何回か行っており、庄内の歴史が濃縮されたところでもあり、大好きなところの一つです。


最近は、庄内映画村が出来て、たくさんの映画の撮影も行われています。


「たそがれ清兵衛」にはじまり、「蝉しぐれ」や「山形スクリーム」そして、現在は、「十三人の刺客」でしょうか。


その中で、アカデミー外国作品賞を受賞した「おくりびと」も庄内で撮影された代表作になっておりますので、松ヶ岡の中にある庄内映画村資料館の中には、映画で使われた棺おけが展示されていて、どなたでも、棺おけの中に横になれるようになっていました。(そんな人は、いませんでしたが…)


今は、「おくりびとツアー」なるものが、毎日のように行われていて、撮影現場を回るツアーになっております。庄内という素晴らしいところをもっともっとたくさんの人に見てもらいたいと思うわけで、このようなブームもいいものだと思います。


さて、この松ヶ岡の話をしたかったのは、幕末から明治初期にかけての歴史の中で、鳥羽伏見の戦いに端を発した戊辰戦争が最後は、東北にまで進み、庄内藩が降伏するまで続きました。


庄内藩のことは、藤沢修平が小説にいろいろ書いておりますが、独特な風土を有するところだと思います。


庄内藩と切っても切れないのが、酒井家です。250年という長期に亘って庄内藩を治めた名家で、元々、三つ葉葵の紋所は、酒井家の紋所だったのを徳川家に献上したという説が有力だそうです。


江戸中期には、三方お国替え騒動というのがあり、庄内藩、長岡藩、川越藩で、お国替えが決まり、幕府の命が下ったのち、庄内に住む農民、町民が決起し、「殿様を替えないでほしい」と十数回直訴し、また、7000人規模の集会を開いたとか。そして、集会の跡は、みんなで、掃除をして迷惑をかけなかったとも。


幕府にとっても、殿様を替えてほしいという直訴は、あっても、替えないでほしいという直訴は、はじめてのことで、驚いたといいます。

一度、幕府の命が下りたものを覆すということは、幕府の威信にかかわることになりますので、それが、元に戻るなどということは、ありえない時代です。


しかし、それが、最終的に、白紙撤回になりました。


その後のペナルティーは、ありましたが。


そんなこともあって、続いてきた信頼関係は、250年といわず、現在まで続いています。


その証としては、旧藩主を慕う庄内一円の人たちの総意で明治10年に荘内神社が創建され、それを記念して参勤交替代列(行列)を忠実に再現した荘内大祭を132年間市民一丸となって続けていることからもわかります。


そんな酒井の殿様が号令して、明治の初期に松ヶ岡(荒れ野)の開墾を行いました。


それには、旧庄内藩士3000人が参加し、貧困に耐えながらボランティアで開墾し、ほとんどの人は、開墾終了後は、その場を去りました。


その背景には、戊辰戦争で朝廷や世の中にご迷惑をお掛けしたことへのお詫びや公益という考え方があったとか。


その元になったのが、やはり、教育ではないかと思います。庄内藩には、致道館という藩校があり、そこで教えたのは、朱子学(全国のほとんどの藩校で採用)ではなく徂徠学でした。


徂徠学の特徴は、生徒一人ひとりの生まれつき持っている能力を大事に、その優れたところを十分に伸ばし、自分から進んで積極的に学び・考え・理解し、それを実際に生かすように育てることでした。能力に応じた進級方法、自主学習や会業も徂徠学の教えによるもので、これが致道館教育の特徴でした。


そんな教育を礎として、松ヶ岡の開墾が進み、その中で、人間としての土台ができました。それが、明治から大正にかけて、各分野で活躍する人材をたくさん輩出したことにも結びついていると思います。


庄内藩の歴史から見えてくるものは、「恩に報いたいと思う気持ち」や「自分の利益や思いを越えて公益に生きる気持ち」を培うことが、立派な人を作ることになるのではないか。


自ら進んで学び、行動する人が、現状を変えていくことになるのではないか。


明治から140年以上経った今、時代は、混迷の度を深めています。経済不安、子育てへの不安、自己中心的な事件の多発など一歩先は、真っ暗ともいえる今だからこそ、過去の歴史に学ぶことが必要なのかもしれません。


今という時代もまたターニングポイントを迎えているという気がいたします。


そのような意味で、今回のPLoneコインセミナー(問合せ0235-22-0710)のテーマは、子育てであり、親として今何が出来るのかというところに置いています。


松ヶ岡という土地。そこは、今、荒地ではなく、庄内柿の木がたくさん植えてある畑が続いています。この庄内柿は、明治時代、ある人が越後から苗木を何本か仕入れた中に一本だけ偶然、紛れ込んだものでした。育ててみますと、それは、種のない、甘みのある柔らかい柿でした。それを発端にして、今では、庄内の名産品になり、鶴岡市の木にもなっています。そして、松ヶ岡は、庄内柿でも有名になっております。


山形に来られたときは、是非、お立ち寄りください。きっと、何かを感じることでしょう。