私はまだ家に向かってひたすら歩いていた
どんなことが起きているのかまったく情報もわからないまま
ひたすらひたすら歩いていた
ただ
なんとしても
どんなに危険でも
絶対に家に帰らなくちゃ
その想いだけで
休憩することもなく歩いていた
途中で連絡
がとれていたのは母親だけあとはまったく繋がらず
不安で不安で
だけどなぜか
絶対に帰るんだ!
そう強く想っていた
あとから
あの各地の状況を知り
足が震えた
私が通ったあの地域でも
大津波警報が出ているから回避し
今すぐ高台へ避難するよう指示している方が立っていた
でも私は
他に帰る道も知らないし
一度は他の道へ行ったが
結局少し遠回りしただけで
すぐに先ほどの道に戻り
また歩きはじめた
あの時は
大津波がどんなものなのか
想像しかできなかったから恐さもしらず帰れたけど
本当に今考えただけで
恐怖と
無事に帰していただけた感謝で涙が出る
その後も
計画停電で電車が間引きされ通勤できなかったり
自宅も電気が使えず不自由な思いをしたり
だけど
今はまた元の生活に戻っている
幸せなこと…そうしみじみ感謝している
未だにご苦労されている方々がどれだけいらっしゃることか
ご家族やお家
お勤め先を失った方々
今どんなお気持ちでお過ごしかと思うと
胸が痛い
私がその方々にできることなんて数少ないけれど
これからも
被災地の復興と
被災者の皆さんのお幸せをお祈りします
自身が守っていただけたことに感謝しながら…
そして
これ以上酷いことが起きませんように…
2012年3月11日