久方ぶりの書き込みであります。このところ技術士二次試験4度目の不合格を喫し、実父も逝去し全くいいところがなく、ブログなぞ書く気力がなかったのです。技術士試験をブログに書いたときは災害が多発していたので、迂闊にも本当に必要としている人に合格を譲ってあげたいなんて書いたら、どうやらその通りになってしまったようです。僕もエッセンシャルワーカーの端くれとして、喉から手が出る程必要としてるんですがね。来年度は遠慮しませんぜ!

 

 それよりもなによりも父親が生きている間にぜひしたかった合格の報告、とうとうこれで永遠に叶わぬものとなってしまった。まあ、冷たい目線で見れば頭の悪さもさることながら、今まで勉強の仕方では次も無理と確信したので、有料の添削コースを申し込んだ。だいたいこれがどれもこれも安くないんだ。それでももはやなりふり構ってらんないので、数あるなかでも自分に合いそうなのが見つかったので、そこでも一回修行しなおして顔洗って歯磨いてから出直してまいります。

 

 さてね、SHOEIのヘルメットが好きといっても別に原理主義ではなく、アライとか他社製品がキライというわけではない。実際、ショウエイ以外にもアライや、今は亡きSETA、なんだかよくわからない無銘のもの等を愛用してきた。ただしリターン後はことごとくショウエイ一筋になってしまった。

 

 高校生の頃、初めて買ったヘルメットがショウエイTJ-201Vだった。TJは当時では珍しいベンチレーション穴が2個ついていたが、効果のほどは大したことなかったと思う。それ以外でもオプションが面白く、シールドを外してボタンでつける式のフェイスガードがなかなかかっこよかった。これにバイザーつけたらどこからみてもモトクロスヘルメットだった。当時はこの組み合わせでXL200Rに乗っていた。フェイスガードはただのマスクなので、安全性をいえば身も蓋もないけど、とにかくかっこはよかった。しかしながらもはやどういう形状だったかは忘却の彼方。ネット画像もありそうでなかった。

 

 当時もそうだが、ミーハーなショウエイと対照的なのが硬派のアライ。今でもアライはインナーバイザーを頑なに採用していない。プロシェードという外装式だと傷はつきやすいかもしれないが、内装にあまり変な構造物を入れたくないという考え方なのでしょう。これはこれで考え方に筋が通っている。

 

 アライは当時CLCレーシングベントがあこがれだった。高くて買えないので、それによく似たラパイドを購入した覚えがある。ただこれはオフロードバイクに転向していた数年間、全く使わなかったら内装スポンジが崩壊を始めていた(泣)。その後ゼファー750で講習会通いやジムカーナの真似事にはSETAのコンペシールドボタンのようなジェット(型番は忘れた)を愛用した。若い頃に愛用したショウエイはTJだけで、あのころはいろんなヘルメットを使っていたものだ。NAVAなんてかわいいヘルメットもあったなぁ。

 

 

 それからうん十年後(!)にリターンした時に購入したヘルメットがショウエイのJ-クルーズだった。インナーバイザーはやはり超便利グッズだった。メット内の風通しはさすがに技術の進歩か骨肉の進化(?)か、TJの比ではなかった。ただし風切り音がひどく、何時間も高速道路で走ったら難聴になりそうだった。CB1300には純正オプションのハイスクリーンを付けているので、どうやらこれの風の流れが悪さしてる模様。あまりのうるささに、システムヘルメットならマシだろうと、これまたショウエイのネオテックを購入。600マイルブレンドはこれを使用した。それでも風切り音が気になるので、NONOIS耳栓を着用した。

 

 インナーバイザーは確かに便利だけど、構造的にバイザー分だけ目とシールドの距離が遠くなるので、ただでさえジェットよりも視界が狭いフルフェイスだと更に悪くなるとは言える。ギャングパーツハンドルでフェイスリフトしたCB1300でも、顔が下向くと次の信号や標識がメットに隠れ気味になって、見えない事はないが発見が遅れる傾向はある。高い位置の信号が見えづらいとすら感じる事がある。アライがインナーバイザーを嫌ってる要因のひとつはこれかもしれない。…となると、前傾の強いSSとかにはあまりお勧めできないことになる。でも、TJ-201Vからラパイドに換えた時に感じたのもこれだったんですよね。アライにはブローシャッターがあるうえにシールドが奥にあって視界が狭いな、という印象は確かにあった。当時の帽体と今とでは違ってるとは思いますが。

 

 J-クルーズは5年ほど愛用した。その次はアライのVZ-RAM PLUSと、肌合いの違うヘルメットにするつもりだった。しかしアライは風切り音が大きめと聞いていたし、J-クルーズも新型の2が出た。このJ-クルーズ2のの内装の大穴みたら、さぞかし風通しが良くて快適そうなのが決め手で、再びショウエイとなった。シールドも先代のがそのまま使えるのがありがたい。バイザーつきシールドも先代から流用した。

8月の猛暑日に着用したところ、確かに先代よりは風通しが良いのは分かった。しかしながら

この時期は何かぶっていても暑いものは暑いっ!

という現実にも直面した。J-クルーズ2と比べると、実は排気効率はVZ-RAMの方が良いらしい。多分それでも物理的に暑いものはやっぱり暑いものに違いない。

 

 それから先代にはない大問題があることがわかった。それは

内装が外れやすい

ということ。ナップスや2りんかんとかのヘルメット売り場に陳列されているJ-クルーズ2の中にも、内装が外れている個体が散見された。

 

左が2、右が先代。先代は、ポッチ状のスナップ止めとなっている。先代は何ら問題なかった。

ところが2になってポッチをやめてギザギザの爪を差し込む式になった。これは夏場オデコに汗をかくと張り付いて、内装が簡単に外れてしまうのだ。若い頃の前髪があった頃よりもはや骨肉が進化した結果である(悲)。しかも外れたのをも一回付け直すのがなかなかうまくいかず、イライラする。この部分は明らかに間違った設計をしている。設計者は多分女性か、前髪が残っている若者に違いない。中高年リターン親父連中の進化した骨肉特性が分かっていない。これについては脱ぎ方で解決できる。脱ぐ前にヘルメットを前に出して、一旦張り付いた進化したオデコ(何度書いても悲しいぞ)をセパレーションしてから脱げばいいことがわかった。インナーキャップを併用するのも良い手だ。ただしなぜか内装は脱落せずともインナーキャップが脱落しやすい。進化したオデコを世に晒すのは、たとえ女房子供がいて色気の方は卒業しているはずの身であっても、バイク乗りにとって最も照れる瞬間なのだぞ。

 

 ベンチレーションの開閉は先代は操作部が一つ(正確には排気入れると2つ)なので、雨が降っても一発操作で済んだ。これが2になって3か所にふえた(排気は開けっぱなしで閉められない)のは良いが、操作方向がバラバラなので、直ちに3つとも全閉、全開、中間開がしにくい。大きな欠点とは思わないが、使いにくくなったことは確かだ。

 

 ネオテックはライコに停車中、メットホルダーに掛けたのを蹴飛ばされ(怒)たりする等されて、シールドの痛みが気になっていた。シールド買い替えるならその金で新しいほうがと思って、やけくそでネオテックも最新の2に買い替えた。これはかなり静かになってるはずだが、高速ではやはりNONOISが欲しくなった。無論先代よりはマシにはなってる。内装は問題のJ-クルーズ2と同じ構造。ただし、2シリーズの脱ぎ方のコツが身についたのか、今のところ外れたことがない。シールドは先代ネオテックとは別物になってしまったのは面白くない。見た目は先代ネオテックの方が好みだった。

 

 ベンチレーションは夏場はともかく、先代でも冬場は寒い位に効いた。1月の今の時期だとどっちも全閉運用だ。チンガードのベンチレーションは、先代は開いてるのか閉まってるのか分からん構造だったが、閉めたきゃ押せばいいという感覚で済んだ。2だと上下動作なので、あれ、上げて開だったっけ?どっちだったっけ?と、一瞬わからなくなる。この点、感覚だけで操作できた先代の方が良かった気がする。

 

 ということでなんだかんだでこれまでショウエイのヘルメットを5個購入しており、これはだれが見ても僕はショウエイを愛しちゃってるってことになる。次のJ-クルーズ3(?)は、かつてのTJ-201Vよろしく、かっこいい着脱式のフェイスガードもお願いしたい。