ゲームをやる人や作る人は多分似たような事を思った事があるだろうけど、あまり言語化されてない問題について言及する。

勝手にレベル3問題と名前を着けた。


ジャンケンを例にして紹介する。

・レベル1
適当に(自分本位に)手を選択する人
・レベル2
相手の傾向を読んで手を選択する人
・レベル3
相手から読まれている事を利用して手を選択する人

ここでレベル3同士の勝負がレベル1同士の適当に手を選択する勝負と同じつまらないものに成り下がるかもしれないという問題。

レベル3同士は相手の選択が予想できないようにお互い振る舞うので、相手の選択が予想できない。
結果相手の選択を予想しない者同士の勝負と同じになる。かもしれない。


各レベルの関係の補足をする。

まずレベル1の選択は完全ランダムではない。
前の投稿(思考は読まない)でも書いたが人は基本的に完全ランダムに行動できない。
完全ランダムに選択する方法を使用している場合はレベル1とは呼べない。
これは相手から読まれている事を想定しているのでレベル3に近い何かだ。
レベル1同士の勝負では、癖や傾向の差でのみ勝率がどちらかにブレる。

レベル2はレベル1のみに勝率で勝てる。レベル1の相手が初手に何を出すかの確率、同じ手を連続で出す確率、直前に負けたあとに手を変える確率など傾向を把握するための項目は多岐に渡るが、レベル1には勝率で上回ることができる。
レベル2同士の勝負では相手の傾向がこちらの過去の行動の傾向でも変わる事に気づかない限りはやはり癖や傾向の差のみで勝率がどちらかにぶれる。
そして相手の傾向を読んでいるはずなのに相手に勝てない場合にどうして勝てないのかを考えるといずれ相手がレベル1では無いことに気づく。
残念なことにレベル2同士の勝率のブレで運よく上回っている側はもしかしたら相手がレベル1だと錯覚したままかもしれない。

レベル3はレベル2に勝率で上回ることができる。
ここで落とし穴がある。レベル3がレベル1に勝率で上回るとは限らない。
相手の事を読まない相手の事を、相手の事を読むと読む事は読み間違いなので墓穴を掘る。
レベル3がレベル1に勝率で上回るためには自分のレベルを2に落とす必要がある。
早い話が相手のレベルがいくつなのかを判断する能力がないといけない。
それ以外には相手のレベルが2だろうと1だろうと、保険をかけるなどしてどちらにも対応して勝率を上回る方法が使える場合もある。

レベル3同士の勝負がレベル3問題だ。
レベル3同士の勝負では癖や傾向の差が心配になることはなく、人間が干渉できない要素(たとえば運など)で勝率がどちらかにブレると考えるのが自然でこうなるとやっていることが全く面白くない。

レベル3同士の勝負の勝率のブレで運よく上回っている側は自分の方が実力が上だと錯覚しているかもしれない。

これはジャンケン以外でも成立しうる。
技術が互いに同じレベルに達していて読みレベル3同士だと、技術0で読みレベル1同士の勝負と同じ事をしているに等しいかもしれない。

ゲームで上達して人に勝つことを楽しみにしている人にとっては大問題だ。
上達した先には上達する前のつまらない状態が待っている。
もちろん全体の中では上に行けたが対戦そのものを楽しめなくなる。

これはそのゲームの寿命と割りきる考えもできなくはない。
個人的には単純なブラフゲームなどはこれが短いと感じる。

○×ゲームをいずれやらなくなるのと同じだ。


技術も読みも天井が人間の限界を越えているゲームではこれは起きない。
少数の猛者達の勝率が高いゲームがそうだ。
ただし少数の猛者達がすでにそのゲームの天井に達している場合もあるがいずれにしてもそうであるかはほとんど判別できない。
その場合は天井に達する人が増えるにつれて少数の猛者達の母数が徐々に増えていき、そのレベルの人たちの中で誰が勝つかは運と似たようなものでしかなくなるかもしれない。

問題提起が以上だ。


自分なりに解決策を少し考えてみた。

①レベル3の中にも細かいレベルがあるので心配いらない。
レベル3.xなどレベル3の中でもレベルに違いがあり得るような複雑なゲームなら大丈夫だ。
レベル3の中の最高レベルに人がほとんど到達不可能ならいい。
もしくはレベル3の中での相手の細かいレベルの判別が必要でその判別はある程度可能だが難しい場合。
こういうゲームは良いゲームだ。
その判別が出来て対応できる人はレベル4と呼んでも良いかもしれない。
そのレベル4の人はおそらくレベル3に勝率で上回る事ができる。

②レベル4への進化
先述と違うベクトルでもなんでもいいからレベル3に勝率で上回るレベル4があれば良い。誰か思い付いたら教えて欲しい。
出来ればレベル4問題が発生しない方がつまらなくならない。

おわり。