長男の亡くなる8ヵ月前
長男の小学校の卒業式の日
私から長男へ手紙を渡しました。
昨日の勉強会で
色々な方の『手紙』に込められた
想いに触れ
ちょっと私の長男への手紙のことを
書きたくなりました。
大吾へ
父ちゃん、母ちゃんで大吾の話を
しだしたのは
大吾が母ちゃんのおなかに宿る
もっと前、まだ結婚していない頃でした。
「2人の子どもは、どんな子だろう?」
「どんなふうに子育てしようか?」
そんな会話の中で、父ちゃんは
「男の子だったら、『大悟』がいい」
と、言ったんです。
母ちゃんも、いい名前だなぁ~と思いました。
一つだけ提案したのが
「だいご」の漢字でした。
母ちゃんは、(人として)大きな人間となれ!
という想いを込めて
『大吾』にしたかったのです。
そんなわけで
大吾の名前は
大吾の生まれる
ずっーと、ずっーと前から
決まっていました。
そして
ずっーとずっーと
大吾が、生まれてくるのを
待ち望んでいました。
そして
平成5年10月15日
待ちに待った大吾が誕生しました。
どんなに嬉しかったことか…
どんなに愛おしかったことか…
でも、それは
母ちゃん一人だけの思いでは
ありません。
もちろん、父ちゃんも
どんなに喜んだことか。
それに
忘れてならないのは
薮本のじいちゃん、ばあちゃん
阪口のじいちゃん、ばあちゃん達のことです。
薮本のばあちゃんと阪口のばあちゃんは
大吾がもうすぐ生まれると聞くやいなや
病院に夜中にも関わらず
飛んできて大吾が生まれるのを
今か今かと
そわそわしながら
寝ないで朝まで待ってくれ
生まれたとわかった時の
喜びようといったら…
本当に大喜びでした。
じいちゃん達は
初めての孫に
どう接したらいいのかわからず
初めての抱っこの時は
「大事な孫に
もしものことがあったらあかん」
と、緊張して
ロボットのように
カチカチになりながらも
これ程
幸せなことはことはないというほどの
満面の笑みを浮かべ
大吾を見つめていました。
大吾は
そんな風に
周りのみんなの愛を
一身に受け
生まれて来たんです。
そして…
それは、今でも
変わりません。
でも、母ちゃんは思うんです。
大吾にちゃんと
母ちゃんの『愛してる』って
想いが伝わっているだろうか… と。
大吾が生まれてきてくれて
初めて、母ちゃんは
『親』になりました。
『新米母ちゃん』です。
大吾が生まれるまでに
一生懸命
赤ちゃんの育て方の
本を読んで
勉強しましたが
もちろん
本通りにはいきません。
特に大吾は
おっぱいが大好きで
1時間でも
母乳を飲んでいました。
というより
おっぱいをくわえて
ウトウトするんです。
で、おっぱいを
はずしたとたん
ぐずぐず泣き
なかなか寝てくれなくて
大変でした。
それに6ヵ月で
伝い歩き
8ヵ月で歩き出した時には
びっくり!!
初めは
「すごいっ!!」と思って
喜んでいたのですが
それからというもの
ずっーと
動き回って、危なくて
一瞬たりとも
目が離せなくなり
本当に大変な
子育ての時期でした。
この頃の話は
母ちゃんが
よく大吾に話したり
しているので
大吾も知っているかな…
でもね
本通りにいかなくて
どうしていいか悩んだり
心配したり
疲れたりしたけど
大吾が生まれた
瞬間から
母ちゃんは
大吾のことが
大好きで大好きで…
心優しい大吾
とっても明るく
人が大好きな大吾
ピュアな心を持っている大吾
だけじゃなく
夜泣きがひどい大吾も
元気いっぱい
わんぱく坊主の大吾も
椅子にもじっと
座っていられない大吾も
大吾のすべてが
大好きでした。
それに何より
こんな『新米母ちゃん』で
どんくさくて
頑張っても、頑張っても
上手に子育てが
できていないこともあったろうに
そんな母ちゃんのことを
心から
「大好きっ!!」って
いつも言ってくれる
大吾を見て
「こんな母ちゃんでもいいの?
大好きって思ってくれるんだ…
本当にありがとう!!」
「これから
どんなことがあっても
絶対、母ちゃんが守ってあげる!
母ちゃんの命に代えても…」
と、心から思いました。
今でも
その気持ちに
変わりはありません。
ただ
母ちゃんは
相変わらず
『新米母ちゃん』です。
なぜって
12歳の大吾の母は
半年近くやりましたが
もうすぐ
中学生、大吾の母になります。
どんな風な中学生の大吾になるのか…
母ちゃんは
ワクワク、ドキドキ
ハラハラ、ソワソワです。
大吾が
ひとつ歳をとるごとに
母ちゃんも
親として、母として
初めての経験がいっぱいです。
母ちゃんは
今まで大吾から
いっぱいいっぱい
親として勉強させて
もらったことがあります。
これからもずっと
大吾と共に
親として育たせて
もらうのかもしれません。
母ちゃんは
これからも
一生懸命がんばるから
よろしくね!!
大吾に
母ちゃんの愛が
伝わりますように…
ただ…
これからは
幼いころのように
正面切って
大吾を守ることは
なくなると思います。
大吾が
自分で考え
行動し
自分の行動に
責任を持つ
人間になってもらいたいから…
でもね…
母ちゃんはいつも
大吾の心のそばにいるよ。
困った時
辛い時
心を休めたい時は
後ろを
振り返ってください。
母ちゃんは
必ず
見守っているからね。
こんな出来の悪い
母ちゃんですが
これだけは
胸を張って言えます。
世界中で1番
心より大吾を愛しているのは
母ちゃんだ!!
と…
卒業 おめでとう!!
母ちゃんより
長い長い手紙でしたが
一生懸命
読んでくれている
長男の後ろ姿が
忘れられません…
私の命に代えてでも
守りたい
大切な大切な長男でした。
なのに
守ることはできませんでした…
だけど…
私には
長男と同じくらい
愛してる
大切な大切な
子ども達がいます。
今、私は
こうして
今日を生きるということが
どれほどの奇跡で
幸せなことか…
そして
この今日という日が
「明日も生きたい!」と
願いながら
生きることができなかった
誰かの希望の明日
であるか…
痛いほど知っています。
だから
大切な子ども達と共に
今日を生きているということに
感謝して
長男の生きたかった今日を
『精一杯、生きたい』
と、思っています。
みなさん
大切な人に
想いを伝えていますか?
いつか伝えようと
思っているのなら
今日でもいいはず。
明日は
当たり前には
やってこないのです。
どうか
今日、愛する人に
想いを伝えてください。
どうか
みなさんの想いが
大切な人達に伝わりますように…