データ分析したのに・・・結果が。 | DMの診療所 野口恵庸

DMの診療所 野口恵庸

売上げは、人の行動によつて生まれるものです。人と人の関係性が大切です。DMを上手に活用するために良い所・悪い所などを診ていけるコミュニティです。

 GWの連休は、あっという間に終わりましたね。私は、家内奉仕と資料つくりに明け暮れてリフレッシュする余裕がありませんでした(笑)。一度、家内の買い物動線を描いてみたいものです。きっと複雑怪奇な線になるでしょうね。どうしても男性には、あの買わなくても見て回るだけで楽しい!という感覚が理解できません。まぁ、脳科学的にはそうだろうなとは思うのですが・・・。


 連休前には、多くのDMが我が家にも届きました。DMの内容・構成についてのコメントは差し控えます。限られた予算の中で効果的なDMを考えていく事は大変ですよね。「販促は、やってみないと分からない」

なんて論理は、上層部に睨まれることになりますから。そこで、科学的根拠として顧客分析データを活用して行くわけです。RMF分析・CPM分析他色々な分析手法があります。


 確かに、既存顧客をナーチャリングして行くには有効です。そして、それはドンドン「個」へと向かっています。で、分析の罠にはまるケースが出て来ます。

 例えば、新規顧客を獲得したい時にそのデータ分析結果をベースに組み立てる。それもアリです。でも、データとしてあるのは既存のお客様です。反応しなかった方のデータは、当然ないですよね。その方々を捕まえるためには・・・さぁ、どうしましょう。


 ひとつの手法として、死筋データ(外れデータと言う方もいます)の見直しをしてみては如何でしょう。ターゲット層として厚い部分の回りに、ちょいと変な盛り上がりが見えて来ませんか。その層にいる方々が求める価値は、メイン層と違うポイントがあるかも知れません。ひょっとすると、新たな商品開発のヒントが眠っている可能性もあります。


 データ分析の罠にはまらないように、視点を変えてみる事。どうして反応しないのか!でなく、どうしたら反応してくれるのかの視点で顧客行動を見直していく。その時の訴求は、価格じゃないですよ(よくあるので、あえて言います)。今はメイン層ではないが、新たなメイン層になりそうなポテンシャルを持つ方々への価値提供と行動を考え抜きましょう。気づきは、あなたの中にきっとあります。