8時に病院入り。
診察室の1部屋を借りて、凝固因子製剤(コンファクトF)を準備。
8時20分頃に、頼りにしている認定看護師さんがルートを入れに来てくれました。
他の人にはない、採卵前の一仕事。
4年前、止血のための因子が足りないから、採卵は出来ないと言われて、路頭に迷ったこと。
この薬を、採卵前にすると決まった瞬間と、どうするかを一緒に考えてくれた先生、看護師さん。
あー、この部屋で、この作業をするのも最後だな。
と、私にとって、採卵ができるまでのハードルが高かっただけに、感慨深い思いになりました。
8時45分。
トイレをすませ、術衣に着替える。
硫酸アトロピン筋肉注射。
9時。
時間通りにベテラン先生が現れ、ソセゴン、セルシン。。。
私のマスクがはずされ、酸素マスクに変えられました。
過換気で呼吸が苦しい!
と、思っていたら、別世界に飛ばされる。
どうやら、ケタラールが入れられたようです。
赤い、黒い、白い世界。
高熱でうなされながら見る夢のような、、、でも時々、卵子を吸引するブーンという音が聞こえて、
あ、今、採卵してるのか?
体が宙に浮いているようで、
もう、このわけのわからない状態に身をまかせるしかない。
先生の
「はい、終わりにしよう」
と言う声と、
「それは何個卵が採れたかによって。。。」
と、誰かと話している声が断片的に聞こえました。
リカバリーにつれて行かれて、頭は、色々と考えているのに、体が金縛り状態。
前回、術後に無呼吸になったから、そうならないか心配しながら、でも、私の指にはSATモニターがついていない。
これじゃあ、無呼吸になっても気づかないじゃないか!
寝てはいけない。
息をしなくては。息をしなくては!
低酸素で脳にダメージを起こしたりなんかしたら!!!と、恐怖にかられていました。
隣の部屋では、既に次の採卵が始まっていました。
私の胸が変で、モニターがピンコンピンコンなっている。
不整脈がかなりでているな。。
と、思いながら、隣の採卵室から看護師さんが顔を出し、「モニターうるさいけど、気にせんでええから」
と、声をかけられました。
私は気にせんけど、気にしといてやー。と思いながら、
3人目の採卵が始まった頃、(たぶん10時すぎ?)やっと、目が開けられるようになり、でもまだ世界が回っていた頃、トイレに行きたいと気付きました。
血圧をはかりに来た看護師さんに、伝えると、まだ、動けなさそうだからと、管で抜いてくれました。
静脈麻酔での採卵の、過去4回中3回導尿されてる。。。
しかも、後で、採卵についたナースに聞くと、着替える直前にトイレへ行ったにも関わらず、採卵前にはかなりたまっていて、採卵前にも一回、おしっこを抜いたとのこと。
えー!!
前にもそんなこと言われた記憶が。。
私にとっては移植もトイレとの戦いですが、採卵もトイレとの戦いです。
緊張からか、コンファクトFのせいか。。
麻酔のおかげで理性があまりないのが救い。
そのうち、隣のベッドの人は、麻酔なし採卵だったようで、何事もなかったように2時間の安静解除と共に、帰っていきました。
私の点滴やモニターも12時すぎにははずされて、
いつもの、「いつでも帰られると思ったら帰ってー」の状態。
夫が迎えに来るのが15時だったので、昼からの移植後安静の人のためにリカバリーから場所を移動して、15時ぎりぎりまで寝かせてもらいました。
自宅に帰ってからも動けず。
お腹いたい。まるで高熱があるかのような倦怠感。
お風呂にも入らずに寝ました。
静脈麻酔、命の危険を感じるわ。
怖いわ。
もう、しないわ。
肝心の私の卵ちゃん、9個採れました。
10個狙いだったので、期待以上でも、期待以下でもない。
このうち、何個正常受精してくれるか。。。
何個分割してくれるか。。。
月曜日採卵で、胚盤胞にはできないから。。ちょっとテンション低いですが。
今日から一週間、卵巣腫れてるので病休です。
卵のその後がわかるのは、来週の月曜日。
それまでゆっくりして採卵の疲れを癒します。