日本生殖医学会講演会に参加しました。Part③ | MaMaUsakoの妊活カルテ(治療終了)

MaMaUsakoの妊活カルテ(治療終了)

ベビ待ち10年。
2015年11月12回目の移植で人生初の妊娠、不妊クリニック卒業後9W流産。
赤ちゃんは15トリソミーの男の子でした。

今日は不育と着床障害についてです。


●不育症について

不妊(着床障害)は不育症の重症型。と聞いた事があります。

先日私が受けた「着床障害」の検査は全て不育検査です。



そこで、今まで興味のなかった「不育症」のセッションを聞きに行きました。


この中で、今、私が知りたかった研究がありました。


「不育リスク因子の高度生殖補助医療に与える影響について」 峯克也先生ら(日本医科大学産婦人科)



不育のリスク因子が一つでも陽性だったグループと、陰性だったグループに分け、ARTの結果に差があるのかを見ている。



測定されている検査項目(ループスアンチコアグラント, 抗カルジオピンIgG・IgM, 抗フォスファチジルエタノルアミンIgG・IgM, 第ⅩⅡ因子, プロテインC,・S抗原,・活性, NK細胞活性)



40歳未満で胚盤胞移植を行った280症例中、1つでも陽性だった人78例(27.9%)



これらの症例で、陽性群、陰性群で、妊娠率は変化なく、不育のリスク因子のARTに与える影響は少なく、着床障害の予測因子とはなりえないので、体外受精前に不育検査をすることは意味がない。


と結論づけていました。



唯一、抗PE IgGの人のみ、有意差があり、「陽性」の人の方が妊娠率が高かったという面白い結果になっていましたが、これも、質疑応答で同じ結果を得たという人がいました。



私自身、それほど高い検査でもないのに、不妊で妊娠して不育がわかったりしたら、ショックだから先に検査しておきたい気持ちが強かったのですが、医師の誰もそれをすすめなかったのは、こういうことなのかなと思いました。


着床障害外来もありますが、まず、着床のメカニズムがよくわかっていないブラックゾーンなので、私が今度受ける事にした「夫リンパ球免疫療法」も、「効く」派と「効かない」派がいるように、すべての治療が効くのか効かないのかわからない状態で、特定の誰か(まだわかっていない)には効くんだろうなぁ。



効く。と信じて、私は受けますが。



そして、また、ここでバトルがありました。


この先生の発表ではないですが、ひとりの先生が「原因不明不育」とい言葉を使っている先生がいて、「今の発表には大きな間違いがあります!!!原因不明という事は、その原因が消えたら妊娠するということでしょう。リスクファクターと言ってください」と言い出し、発表した先生の上司先生と言い合いになっていました。



この学会は、ドクター同士が意見を戦わせる事が多いです。


糖尿病の学会では見られない光景です。



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