星稜vs藤蔭 | スポーツを語ろう-ZE!!

星稜vs藤蔭

第100回高校野球選手権大会
1日目第1試合=星稜(石川)vs藤蔭(大分)

試合終了

星稜9-4藤蔭。

藤蔭
010 000 210=4
103 203 00x=9
星稜

星稜が投打に藤蔭を圧倒した。初回、ヒットと2つの四球で満塁にチャンスを作りながら1点どまりで終わったあたりでは拙攻の感もあり、試合の流れを渡しやすくなる不安も覗かせたが、それが初戦かつ開幕戦の怖さ。実際直後の2回表に藤蔭にあっさり追いつかれただけに、星稜からすれば1回裏の攻撃が惜しまれ、試合全体からすればそこからの好ゲームも予想された。
しかしここからが星稜の底力、チームとしての完成度の高さの見せ所だった。攻撃面では畳み掛けて破壊力ばかりでなく粘り強くファウルで粘って相手投手陣を苦しめた。そしてディフェンス面では2年生エース奥川が開幕戦の緊張感を思わせない堂々たるピッチングを披露。終盤タイミングを合わされたが、点差に恵まれたこともあり最終回は一年生の寺西が打者三人をピシャリと抑えて投打ともに盤若さを見せつけた。

敗れた藤蔭も負けていなかった。
先発の吉村はベンチが信頼して送り出したというが、やはり地区大会での経験が乏しければ本番かつ初戦、さらに開幕試合では無理が出てしまうことが初回自滅しかかったことからも伺えた。
もっとも、初回のピンチを1点で何とか凌いで調子を取り戻しつつあった先発の吉村、3回途中から投げたエースの市川ともに星稜の強力打線に飲み込まれてしまったわけだが、打線は藤蔭もひけを取らず、球威・制球ともにまずまずの星稜投手陣から4点を返し、粘りを見せた。