2015年の追憶スペシャル:《今年の王者が真の栄光を勝ち取るまでの365日の戦い》ー2 | スポーツを語ろう-ZE!!

2015年の追憶スペシャル:《今年の王者が真の栄光を勝ち取るまでの365日の戦い》ー2


春の神奈川を制したことで春季関東大会の出場を果たすことができた。秋の大会のようにセンバツ出場がかかっている、などの特典がなかったりすることから主力を休ませたりして戦力ダウンにはまってしまうチームも少なくないが、全国レベルを体感し、自分達の立ち位置を把握するには絶好の機会でもある。全国制覇を意識する相模が真剣に向き合わないはずがない。
結果は準決勝進出。だが・・ナインはここでも準決勝に進出した手応えよりも課題の方を意識した。浦和学院に0-4。打線は押さえ込まれた。エース小笠原も2本塁打を喫した。地方大会特有のグラウンドの狭さなどの悪条件もあったと思うが、無論「広い球場なら打たれなかった」等といった屁理屈を並べるようなチームではなかった。今度は投打とも「力不足の克服」というのがテーマになった。
とりわけこの頃からエース小笠原の取り組み方のシビアさが顕著になったようだ。それは練習で追い込む姿勢ばかりでなく、食生活にも表れた。カロリーを最小限にとどめるよう心がけ、揚げ物などは衣を剥いで食べるなど徹底した。求めるものが高ければ、そこまでストイックになるものなのだ。また高校生がそこまで意識するのだから感心する。

そして・・いよいよ夏の甲子園出場を決める97回神奈川県大会。

その関東大会からどれだけのアドバンテージを身につけたのか。去年に比べればどれだけ成長したのか。当然そこが焦点になるが、私自身もそれが楽しみで県大会観戦に望んだ。

個人的な話になるが、前年は相模の試合だけはなぜか1試合も生観戦できなかった。
ところが、日程的な都合がついて2015年は2回戦となる初戦から相模の試合を観戦できた。初戦の相手は足柄。先発吉田が好投し、相模は難なくコールド勝ち。その後も・・大会序盤では小笠原の調子がイマイチ、という話は聞いたものの順当に勝ち上がってきた。準々決勝でも前年秋の県大会で敗れてセンバツ出場を絶たれた平塚学園を相手に、中盤までクロスゲームでもつれた試合を後半、平塚学園のエース高田を打線がとらえて、終わってみれば8-1の大差で下していた。昨秋は同じような状況で一点が取れず、打線が封じ込まれている間に一点に泣いてしまったが、この試合ではその課題を克服。これで難関を突破。
ナインたちはこうして課題という名の壁を一つ一つぶち破っておおきくなっていくかのように成長していった。
そしてその度にその強さも磐石さを増していった。