魔裟斗VS川尻 | スポーツを語ろう-ZE!!

魔裟斗VS川尻

残念ながら都合により、私自身この試合は全くみていない。
順当といえば順当だと思うが、魔裟斗が貫禄を見せつけたようだ。
正直、先日の新宿での会見の模様を聞いた時点で勝者は魔裟斗になるような気がした。話を聞いただけで魔裟斗の本気度が相当高いと感じたからである。唯一の懸念材料として魔裟斗の“気迫の空回り”という見方もあったが、「仕上がりが順調」「(川尻は)強そうにみえない、普通だ」との発言に魔裟斗の周到な準備をしてきたこと、いささかのメンタル面でのブレがないことを感じたからである。さらにK-1の谷川EPの魔裟斗に対する驚嘆ぶりが「魔裟斗優位」を感じるのに拍車をかけていた部分もあった。
川尻はその点ジョークを交えてリラックスムードでコメントしていたという。このことから川尻は川尻でメンタル的にはいい状態だったのだろうと思う。大舞台を前にしながら緊張感で硬直し、周囲のムードに飲まれなかったことがその証だろう。そしてこちらもそれ相応の準備をしたからこそ、大一番で、またその業界随一の強豪を前にしても自分を見失うこともなかったに違いない。ただ、それでも結果として魔裟斗の圧勝に終わったというのは、川尻の取り組みよう、入れ込みようを持ってしても魔裟斗のプロ意識や細心の準備が川尻のそれを大きく上回っていたことが何より大きかったに違いない。その上でK-1ルールにおいては魔裟斗に一日の長があるのだから、そうなってくれば終始魔裟斗優位で試合がおさまるのは当然だったのだろう。しかしそれにしても年末に武田幸三をキックルールで一蹴し、「川尻はキックでも使えるのでは…ヘタをすれば魔裟斗とて苦戦は免れないぞ…」と思われていた中で格の違いをまざまざと見せつけた魔裟斗には見事の一言に尽きる。
試合の方は、他のキックとの選手と比べて間合いに違いのある川尻の入り方を距離をおきながらやや警戒気味に試合を進めていた魔裟斗が川尻の動きを見切るや1R中盤あたりから一気呵成に攻め込んだ。その後も突進して必死に食い下がる川尻に連打の雨を浴びせ、2R中盤にして川尻のセコンドがタオルを投入。魔裟斗のTKO勝ちが決まった-こんな内容だったようだが、この経過速報一つだけでも魔裟斗がいかに冷静に試合を運んでいたかが伺われるようだ。
いよいよ次が魔裟斗のラストマッチだ。魔裟斗自身もその試合での完全燃焼を肝に命じているようだが、この日の快勝で俄然ラストマッチへの楽しみが膨らんできた。