WBC使用球の違和感がもたらす“勝手の違い”から考えたこと
WBC日本代表の試合が始まった。東京ラウンドももうすぐだがちょっと気になる課題も見えた。お気づきの方もおられると思うが“使用球”の問題だ。
3試合でダルビッシュ、松坂、岩隈の三人がそれぞれ先発を務めたが、岩隈を除く2人の調子はイマイチだ。本場メジャーでプレーし前回のWBCも経験済みなのに加えて元来ムラっ気の激しい松坂の場合は時折見られる“単なるポカ”の可能性も十分考えられるが、一方でダルビッシュの投球に去年までの安定感がみられないのは気にかかる。また、三人とも総じてランナーが出たときのピッチングに球が高めに浮くなどの課題がみられた。こういうところにもボールの質の違いによる扱い勝手の違いからくる過剰な意識や困難なものを感じる。
(岩隈が打たれたホームランは左中間、右中間の膨らみの少ない東京ドームのグラウンドを考慮する必要もある。ただし東京ラウンドが東京ドームで行われることを考えたらこの事実も軽視できまい。)
ダルビッシュの場合に限れば制球が乱れている上にすっぽ抜けもかなり目立つなどこれまでみたことのない不調ぶりだ。ただ、ボールは走っていた。球に力とキレがそこそこあるから調子自体は決して悪くはないはずだ。単に球威とコントロールのバランスが極端に悪いだけという可能性もあるから、もしそうなら本人の調子というよりそれ以外のパーツのどこかに違和感があってそれが影響したものと考えた方が自然のような気がする。その場合真っ先に考えられるのもやはり使用球の違いである。
実際過去の各球団使用球とWBC使用球では触っただけでも相当違いを感じるとの声は多い。さらに先日の西武戦、西武サイドに目を向けてみると、母国(?)のボールに慣れているはずのワズディンやグラマンが球威、制球とも抜群だったのに対し、WBC使用球に馴染めずに代表落ちした岸孝之もストレートの威力と変化球のキレこそ申し分なかったもののやはり制球がまずく、ど真ん中に甘く入ったところを小笠原に持っていかれ失点を喫していた。日本人と外国人でできがこれだけ違うのも気にかかるところだが、これだけいろんな弊害が出てくるとこの問題はやはり無視できまい。
岸についてつけ加えれば代表落ちして自軍キャンプに戻って自軍使用球を使った途端にそれまでとは別人のような好調ぶりをみせて渡辺監督に「怖い球がきていた」とまで言わせるほどだったという。ダルビッシュの不調ばかりが噂されるが、実はこの使用球問題は彼に限ったことではなく、今後のWBCまで含めた国際大会に至るまでの長いスパンで考えた場合球界全体に微妙ながらもいろいろなところで影響を与えそうな気がするのだ。第一国際大会が迫るたびに使用球の問題で揺れる選手が出たりそれによって試合展開に変化が出て余分な物議が醸されるようでは決して健全な状態とは言えまい。
そこで、早ければ今季のシーズンオフからでも対策を立てるべきだと思う(今シーズン中に関していえば既にオープン戦等でシーズンへの準備が始まっていていろいろ混乱を招きかねないため、不可)。その対策とは言うまでもなくボールの規格を国際球に統一することである。
実行に移すのは今シーズン終了からでも十分だろう。シーズンが終わる10月末からオープン戦開始の2月までなら集中的に国際球を握る習慣さえつけていれば慣れる期間としては正直十分だと思うのだが、それでも「そんな短期間で急に馴染めと言われてもそれは無理だ」というなら次の国際試合まで間もあるので、試合では球団公認球を使用して練習でも無理して四六時中国際球を使った練習をするのでなくてもいいが、そのかわりキャッチボール程度からでも徐々に国際球に触れる習慣をつけて、遅くても次回国際試合までにある程度問題なく国際球に対応できる体勢を整えておかないとそのときになっててこずる人間がまたしても出てくることになる。
それを防ぐためにも、そしていざ国際試合を迎えてもスムーズに対処するためにも国際球への企画統一をはかるのとそうでないのとではかなり違ってくると思う。また、さもなければ次のWBCでも優勝して日本製のボールを国際球として使用してもよいような状況に持っていくかすればよい。
(それにしたって、そうなったらそうなったで球団によって違うメーカーのボールを使っていたのでは各国から顰蹙を買いかねない。少なくとも“飛ぶボール”などというホームランの数と引き換えにホームランの質を下げるようなものは使用せず、規格も統一することである。もっともNPBの連中のことだから状況はどうあれアメリカのボールを国際球として認めるのだろうが…)
正直私は国際球に慣れるのはそんなに難しいとは思わないし慣れてしまえばこっちのものだと思っている。西武岸がWBCの使用球に違和感を感じて球団指定球ならすんなり入り込めたという事実…まして岸がプロ入りしてから2年しか経ってなくても球団使用球にはそれだけ馴染んでいる…ということは遅くても3年くらいあれば日本の使用球とは質の違う異国使用球でも握る習慣だけでもつけていれば対応は十分可能だと思う。だからこそ、なるべく早い段階から少しずつ国際球にシフトする準備の必要性を痛感するのである。
3試合でダルビッシュ、松坂、岩隈の三人がそれぞれ先発を務めたが、岩隈を除く2人の調子はイマイチだ。本場メジャーでプレーし前回のWBCも経験済みなのに加えて元来ムラっ気の激しい松坂の場合は時折見られる“単なるポカ”の可能性も十分考えられるが、一方でダルビッシュの投球に去年までの安定感がみられないのは気にかかる。また、三人とも総じてランナーが出たときのピッチングに球が高めに浮くなどの課題がみられた。こういうところにもボールの質の違いによる扱い勝手の違いからくる過剰な意識や困難なものを感じる。
(岩隈が打たれたホームランは左中間、右中間の膨らみの少ない東京ドームのグラウンドを考慮する必要もある。ただし東京ラウンドが東京ドームで行われることを考えたらこの事実も軽視できまい。)
ダルビッシュの場合に限れば制球が乱れている上にすっぽ抜けもかなり目立つなどこれまでみたことのない不調ぶりだ。ただ、ボールは走っていた。球に力とキレがそこそこあるから調子自体は決して悪くはないはずだ。単に球威とコントロールのバランスが極端に悪いだけという可能性もあるから、もしそうなら本人の調子というよりそれ以外のパーツのどこかに違和感があってそれが影響したものと考えた方が自然のような気がする。その場合真っ先に考えられるのもやはり使用球の違いである。
実際過去の各球団使用球とWBC使用球では触っただけでも相当違いを感じるとの声は多い。さらに先日の西武戦、西武サイドに目を向けてみると、母国(?)のボールに慣れているはずのワズディンやグラマンが球威、制球とも抜群だったのに対し、WBC使用球に馴染めずに代表落ちした岸孝之もストレートの威力と変化球のキレこそ申し分なかったもののやはり制球がまずく、ど真ん中に甘く入ったところを小笠原に持っていかれ失点を喫していた。日本人と外国人でできがこれだけ違うのも気にかかるところだが、これだけいろんな弊害が出てくるとこの問題はやはり無視できまい。
岸についてつけ加えれば代表落ちして自軍キャンプに戻って自軍使用球を使った途端にそれまでとは別人のような好調ぶりをみせて渡辺監督に「怖い球がきていた」とまで言わせるほどだったという。ダルビッシュの不調ばかりが噂されるが、実はこの使用球問題は彼に限ったことではなく、今後のWBCまで含めた国際大会に至るまでの長いスパンで考えた場合球界全体に微妙ながらもいろいろなところで影響を与えそうな気がするのだ。第一国際大会が迫るたびに使用球の問題で揺れる選手が出たりそれによって試合展開に変化が出て余分な物議が醸されるようでは決して健全な状態とは言えまい。
そこで、早ければ今季のシーズンオフからでも対策を立てるべきだと思う(今シーズン中に関していえば既にオープン戦等でシーズンへの準備が始まっていていろいろ混乱を招きかねないため、不可)。その対策とは言うまでもなくボールの規格を国際球に統一することである。
実行に移すのは今シーズン終了からでも十分だろう。シーズンが終わる10月末からオープン戦開始の2月までなら集中的に国際球を握る習慣さえつけていれば慣れる期間としては正直十分だと思うのだが、それでも「そんな短期間で急に馴染めと言われてもそれは無理だ」というなら次の国際試合まで間もあるので、試合では球団公認球を使用して練習でも無理して四六時中国際球を使った練習をするのでなくてもいいが、そのかわりキャッチボール程度からでも徐々に国際球に触れる習慣をつけて、遅くても次回国際試合までにある程度問題なく国際球に対応できる体勢を整えておかないとそのときになっててこずる人間がまたしても出てくることになる。
それを防ぐためにも、そしていざ国際試合を迎えてもスムーズに対処するためにも国際球への企画統一をはかるのとそうでないのとではかなり違ってくると思う。また、さもなければ次のWBCでも優勝して日本製のボールを国際球として使用してもよいような状況に持っていくかすればよい。
(それにしたって、そうなったらそうなったで球団によって違うメーカーのボールを使っていたのでは各国から顰蹙を買いかねない。少なくとも“飛ぶボール”などというホームランの数と引き換えにホームランの質を下げるようなものは使用せず、規格も統一することである。もっともNPBの連中のことだから状況はどうあれアメリカのボールを国際球として認めるのだろうが…)
正直私は国際球に慣れるのはそんなに難しいとは思わないし慣れてしまえばこっちのものだと思っている。西武岸がWBCの使用球に違和感を感じて球団指定球ならすんなり入り込めたという事実…まして岸がプロ入りしてから2年しか経ってなくても球団使用球にはそれだけ馴染んでいる…ということは遅くても3年くらいあれば日本の使用球とは質の違う異国使用球でも握る習慣だけでもつけていれば対応は十分可能だと思う。だからこそ、なるべく早い段階から少しずつ国際球にシフトする準備の必要性を痛感するのである。