ボクシングの判定に物申す−1
あれは確か一昨年の8月2日だったと思うが、亀田興毅がランダエダとのタイトル戦で判定勝ちをおさめたものの、亀田は1Rにダウンを喫し、12Rには相手の猛ラッシュに立ち尽くしてしまうなど大苦戦を強いられたという。このほか10Rあたりもかなり劣勢だったようだ。
私はその日はたまたま知人と地元の球場でプロ野球を観戦しておりこの試合について細部は知らない。また耳にした情報についてもうろ覚えの部分もかなりある。だが話を聞く限りその他のラウンドではそう差がつかなかったらしくそのため亀田の敗色ばかりが目についた。だから“亀田の勝利”という結果に一斉に大ブーイングが飛ぶのは当然だった。
しかし試合経過を把握していない分際でいうのもなんだが、試合内容が亀田の勝ち試合に相応しいか否かは別にして判定結果自体は妥当だったんじゃないかと思う。なぜなら判定結果なんてのは所詮“スコア”だからである。ではまたなぜそれが言えるか。その理由は判定方法にある。
この試合はマストシステムを採用していた。ボクシングでは各ラウンド10点満点で採点しているが、マストシステムというのはイーブンが許されず、必ずどちらかが優位になるように採点しなければならない。つまり10―10はダメであり、ほぼ互角でも10―9とどちらかが有利になるように点をつけなければならない。
でもって、このマストシステムは今でこそほとんどの試合で採用されているが当時ボクシングではマストシステムが採用されるのは珍しかった。ではなぜマストシステムが問題なのか?それはマストシステムそのものよりも10―10のイーブンOKのシステムを採用せずに判定方法を変更したことにあったのだ。
そこでこの試合を再度簡単に振り返ると、1Rで亀田がダウン、10Rあたりでも亀田は劣勢、最終ラウンドでも立ち尽くした…そしてそれ以外のラウンドでは大差はなかったと。うろ覚えでもあるがゆえに見る人や見る角度によっては実際の試合経過と食い違いがあったかもしれないが仮にそうだったと仮定しよう。もし10―10のイーブンありの通常(従来?)ルールなら1Rで10―8、10、12Rで10―9、それ以外の計9ラウンドがすべて10―10だとすれば亀田は4ポイント差で敗れるという計算になる。
ところが、1、10、12と明らかに差がついた3Rはともかくマストシステムを採用したことが残りの9Rに間違いなく影響を及ぼす。従来ルールなら10-10で差がつかないはずのものがどんなに紙一重の差であろうと10-9とつけなければならない。ジャッジにしてみてもマスト判定に慣れない中、“これは…かなり微妙で甲乙つけがたいけど…こっちかな…”となり僅差のラウンドほど苦悩や迷いの中での判断をしいられてしまう。
だから最低でも若干の変化は必ず出るはずだ。しかもジャッジは3人いる。現実にジャッジがどういう査定をしたのか知らないが、亀田のケースでも本来すべてイーブンで差のつかないラウンドのうち「微妙だけど…本当に僅差だけど…亀田」というラウンドが7つくらいあれば通常ルールで4ポイント劣勢を強いられた亀田が逆に5ポイント盛り返すことも可能なわけだ。そしてもしジャッジ3人がその査定なら…
あくまで仮の、机上での計算に過ぎないし、亀田のケースが必ずしも今の私の説に該当するとは限らない。ただ判定方法を変えることで勝敗にまで影響を与える可能性があることだけはおわかりいただけたと思う。従ってマスト判定が亀田勝利の重要な要素の一つだという可能性も十分あり得るだろう。
もう一つ、10点満点…これがもう一つ活用しきれてはいないのではないかということである。
それを次のコーナーで説明しよう。
私はその日はたまたま知人と地元の球場でプロ野球を観戦しておりこの試合について細部は知らない。また耳にした情報についてもうろ覚えの部分もかなりある。だが話を聞く限りその他のラウンドではそう差がつかなかったらしくそのため亀田の敗色ばかりが目についた。だから“亀田の勝利”という結果に一斉に大ブーイングが飛ぶのは当然だった。
しかし試合経過を把握していない分際でいうのもなんだが、試合内容が亀田の勝ち試合に相応しいか否かは別にして判定結果自体は妥当だったんじゃないかと思う。なぜなら判定結果なんてのは所詮“スコア”だからである。ではまたなぜそれが言えるか。その理由は判定方法にある。
この試合はマストシステムを採用していた。ボクシングでは各ラウンド10点満点で採点しているが、マストシステムというのはイーブンが許されず、必ずどちらかが優位になるように採点しなければならない。つまり10―10はダメであり、ほぼ互角でも10―9とどちらかが有利になるように点をつけなければならない。
でもって、このマストシステムは今でこそほとんどの試合で採用されているが当時ボクシングではマストシステムが採用されるのは珍しかった。ではなぜマストシステムが問題なのか?それはマストシステムそのものよりも10―10のイーブンOKのシステムを採用せずに判定方法を変更したことにあったのだ。
そこでこの試合を再度簡単に振り返ると、1Rで亀田がダウン、10Rあたりでも亀田は劣勢、最終ラウンドでも立ち尽くした…そしてそれ以外のラウンドでは大差はなかったと。うろ覚えでもあるがゆえに見る人や見る角度によっては実際の試合経過と食い違いがあったかもしれないが仮にそうだったと仮定しよう。もし10―10のイーブンありの通常(従来?)ルールなら1Rで10―8、10、12Rで10―9、それ以外の計9ラウンドがすべて10―10だとすれば亀田は4ポイント差で敗れるという計算になる。
ところが、1、10、12と明らかに差がついた3Rはともかくマストシステムを採用したことが残りの9Rに間違いなく影響を及ぼす。従来ルールなら10-10で差がつかないはずのものがどんなに紙一重の差であろうと10-9とつけなければならない。ジャッジにしてみてもマスト判定に慣れない中、“これは…かなり微妙で甲乙つけがたいけど…こっちかな…”となり僅差のラウンドほど苦悩や迷いの中での判断をしいられてしまう。
だから最低でも若干の変化は必ず出るはずだ。しかもジャッジは3人いる。現実にジャッジがどういう査定をしたのか知らないが、亀田のケースでも本来すべてイーブンで差のつかないラウンドのうち「微妙だけど…本当に僅差だけど…亀田」というラウンドが7つくらいあれば通常ルールで4ポイント劣勢を強いられた亀田が逆に5ポイント盛り返すことも可能なわけだ。そしてもしジャッジ3人がその査定なら…
あくまで仮の、机上での計算に過ぎないし、亀田のケースが必ずしも今の私の説に該当するとは限らない。ただ判定方法を変えることで勝敗にまで影響を与える可能性があることだけはおわかりいただけたと思う。従ってマスト判定が亀田勝利の重要な要素の一つだという可能性も十分あり得るだろう。
もう一つ、10点満点…これがもう一つ活用しきれてはいないのではないかということである。
それを次のコーナーで説明しよう。