ホルモンを始めて3カ月少しが経ちました、ずいぶん放置してしまいましたが久しぶりに近況など…

 

前回、少し増量を…と書いていましたが結局1週間ほど75pg/mLを維持できる量に増やしただけでその後は50pg/mLに戻し現在に至っています(男性が持つ元々の女性ホルモン分泌量約25pg/mLを合わせれば75pg/mL程度になると思います)。

それでも体の変化には十分で、以前は胸を両手で押さえても乳首からアンダーバストにかけて柔らかいだけでしたが、現在は乳首を中心(山頂)として胸全体に実質的な盛り上がりを感じ少し力を加えると乳首下に痛みを感じます。

たぶんタナーの分類の乳房発達第2期の状態と思います。

私は極度な変化は望んではいませんので第3期後半までをリミットに実際の生活と相談しながらストップしていきたいと思っています。

 

さて、ここからが今日の本題です…

ホルモンを始めようと考えてる方へ

クリニックを受診し管理下で始めることを強くお勧めします!

私はたまたま大きな問題など起こらず、幸いにも効果が出始めていますが、ホルモンの感受性やその影響は人それぞれなので、効果はもちろん、体やメンタルの負の部分を含め私の経験とは異なった経過になる方も多いと思います。

 

※ここから先に書くことは決して医学的根拠に基づいたり推奨したりするものではありません

それでも、どうしても、自己判断で始める場合は自分で正しい情報を取りに行きましょう、ここを含め様々なことがネット上には書かれていますが、それは書かれた時点において、書いた方の体とメンタルにのみ上手く当てはまり、その方が正しいと信じている情報に過ぎないのです。まともな専門職の方はネット上の不特定多数に向けて一般的なホルモンの話はしても各種ホルモン剤の選択方法、使用方法、使用量、使用期間などについて一律な話はしません、診察もせずに個人個人に合わせた詳細な指示などもちろんしません、「個人輸入で始めるのは危険なので必ず検査を受けて適した治療を受けましょう」と言います。必要なオプションなども付けた人間ドックを受けて自分の健康状態と健康リスクを正確に把握し、改善できるものは改善し、薬理作用を学び、生理学を学び、製薬会社の開示する情報や、場合によっては関連の医学論文を読むなどし、それらのネット情報が自分にとってどれだけのリスクがあるかということを判断できるくらいにまで知識を付け、きちんと自分自身で見極めてください、ここから先はそこまで理解している人にはもう不要と思いますが、それができたうえで様々なリスクを承知で始める場合でも、飲み薬は避け、抗アンドロゲンなどは併用せずエストロゲンのみでパッチの貼り付けやジェルの塗布により血中濃度を75~100pg/mL相当の量に維持する程度に留めたほうがいいと思います。通常であればそれで十分に変化が起こると思います。最初から不用意に本来不要だったかもしれない黄体ホルモン(女性であればPMSの原因になるものです。メンタルや肌など全体的な不調につながるリスクがあると思われ、通称ブスホルモンなどとも言われます)や抗アンドロゲン剤(アンドロゲンはポジティブホルモンとも言われシス女性でも少し有ったほうが良いと言われることもある位です)を取り込んだり、量を多く取り込んでも問題しかありません。ホルモン開始後、少しすると乳首周辺にピリピリ感を感じる序章の様な変化はありますがその後は大きな変化が起こることもなく過ぎていきます。早い変化を求めたり焦るがゆえに色々と試したり、量を増やしたくなったりすると思いますが、実感できる変化を感じ始めるまでには早くても3カ月はかかります。ただ4カ月、5カ月、半年と経っても全く変化が起きない場合には自己判断だけで何かをしても良い結果は得られないと思います。クリニックを受診し適切な処置を受けましょう。自己使用は判断に迷いが生じ、適時の血液検査などもできず、効果や副作用の予知ができず、大きなリスクを伴うものと認識してください。

 

これはネットなどで調べた情報をもとに見よう見まねで自作し折り畳んだパラシュートを使って、人生で一度しかできない一発勝負のスカイダイビングするようなものなのです。少しでもおかしい、うまくいかないと感じた時は迷わずプロが作り畳んだ予備のパラシュートを開きましょう。そして、必ず最初に着地点を決めてダイビングしましょう。

 

GIDではない、特に若い方は一時の感情や場合によっては一時的な性欲の高まりなどでホルモンに手を出すのはやめましょう、ホルモンは人生が一段落した後でも始められます。

そしてその頃の方が本当の自分に正直に向き合うことができ、より良い時間を過ごせると思います。若くてかわいくなれるうちに…様々な経験ができるうちに…と思う気持ちはよくわかりますがクリニックでの治療を含め、「始める事はいつでもできる」と心のどこかに置いて冷静に判断してください。