まぁ~皆さん聞いてください!

ここんとこ、米は上がるはキャベツは上がるは、しまいにガソリンまで上がってしもてるやないか!

エエかげんにせいょ!

バァ~もの!

 

ほんまに責任者出てこい!

 

     

 

と、人生幸朗師匠がご存命であれば、きっとこのようなネタが聞こえてきそうですが、正直なところ庶民の生活は日々厳しくなってきているのです。

 

まあ、その防御策としては物価の優等生として唯一残っている モヤシ なんぞをよく購入する機会が増えましたが、戦時中の標語よろしく 「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」 では無いけれど、それらの工夫ももはや限界に近づいていますね!

 

     

 

さて、そんな中でも仕事が遅くなったりしますと、自炊する体力もほぼありませんし、かと言って外食となりますと出費がかさみますので、そんな時はよく ホカホカ弁当 のお世話になるんです。

 

 

 

 

ただ、こちらも長らく庶民の味方ではあったんですが、最近は値上げラッシュが続いていまして、少し豪華にスペシャル弁当でも注文ようものなら1000円近い価格帯になってしまいますので、一番安価な「のり弁当」を購入する機会が増えましたね!

 

      

 

しかし、その のり弁当ですら今や400円を超え てしまいますが、だったら大手三社の「のり弁当」はどんな違いがあるのか?

 

食べ比べてみました!

 

 

 

1.ほっともっと

持ち帰り弁当チェーン店では全国一位の店舗数を誇る「ほっともっと」ですが、定食屋の「やよい軒」も同グループにあります。

 

さて、同社の のり弁当の価格 は2025年2月現在で420円で、御飯の上にはド定番の白身フライ+ちくわ天+きんぴらごぼう+漬物のラインナップが載っています。

 

     

※堺市美原おわい店ののり弁当

 

まあ、オカズ系は他社であっても大して変わらないと申しましょうか、元が冷凍ですから全国共通の味と言えると思いますが、大きく違うのは海苔の下にある具材なのです!

 

 

 

と言うことで、ほっともっとは…?

 

     

 

公式で おかか昆布 というそうですが、要は塩昆布+甘めのおかか(鰹節醤油あえ)のチャンポンであって、風味としては 少し甘~~い 感じが残りますね!

 

     

 

 

つまり、老若男女問わず誰でも食べやすい風味に仕上げていると見て取れますが、片や私のような昭和人間は、このような脂っこいオカズを食べた最後には、漬物で口中をスッキリさせたいのですが…

 

あろうことか、その肝心の漬物が化学調味料まみれの味ですので、最後のひと口を御飯と共に頬張りますと、これまたすこぶる後味が悪いのです。

 

あと、添え物のソースね…

これ、何を間違えたのか 相当甘いお好み焼き風ソース ですから、好き嫌いはあるとしても私には全く合いませんでした。

 

 

 

 

2.本家かまどや

 

業界二位の店舗数を誇る同社ですが、西日本に多いことから関東の方はあまり馴染みが無いと思います。

 

で、見た目は同じく白身フライ…のラインナップで、現在の価格は430円也!

 

     

※京都洛北店ののり弁当

 

 

 

けど、「ん~~~?どうでしょう?」

 

     

 

ちくわが半身ですぜ、兄貴よ!

後は、ほっともっとと同じなんですが、特筆すべきは海苔の下が 全部塩昆布 なんですね!

 

     

 

まあ、旨いか旨くないかと問われれば旨いんですが、さすがにこれだけ大量の塩分を取りますと 喉が渇いてくる んですよ、後で…。

 

ですから、小さい子供さん向けでは無くて、大人向けの味付けと言えるのかも知れませんね?

 

 

 

 

3.ほっかほっか亭

 

元々は、「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」が一緒だった頃は、全国一位の店舗数でしたが、後に離別したことから主に関西圏を中心にあるお店ですが、価格は他社より飛びぬけて高い490円で御座います。

 

     

 

さて、オカズは他社と大きく違わないんだけれど、肝心の海苔の下は醤油で味付けされた おかかのみ です。

 

     

 

もちろん、他社と比較しますとボリュームに欠ける印象がするものの、たいへん上品な味付けであるのと、漬物が しば漬け ですので、これも同社のこだわりで他社と一線を画しているので、たいへん美味く後味も良いのです。

 

 

 

まあ、値はタダ取らないと申しましょうか、そもそも のり弁当は同社の創業者が考案した ということですから、結果としてお値段以上のクォリティーがあると思いました。

 

と言うことで、 たかがのり弁 それどのり弁 のごとく、三者三様の違いがあるのか面白く、これが近隣のスーパーで売っているものも含めますと、そのラインナップは無限にあるのではないでしょうか?

 

     

 

 

 

がしかし、数年前のデフレ時代に時を戻せば200円台で食べれたのり弁当も、今やほぼ倍に近い価格に近づいているのですから、 北風と太陽 のごとく、我々庶民の財布の紐は更に締ってしまいます。

 

     

 

かの高度経済成長期も確かに値上げラッシュが続きましたが、今と大きく違うのは、あの頃は庶民の所得もそれに伴って上がっていったんです。

 

けど今は、それが一向に上がらないことに加え、この業界でいつもより のり弁当が多く売れている とするのなら、それこそそれが景気を示すバロメーターなのかも知れませんね?