仕事柄、現場作業に赴く先でとった昼食などを中心に、そのお店の味や雰囲気などを 辛口でリポート するシリーズで、今回は41回目になります。

 

と言うことで、先日は大阪羽曳野市で現場作業がありまして、日差しも強かったのであまり遠くまで歩けないので、現場の斜向かいにあった つかさ寿司 というお店に入りました。

 

     

 

現場作業の先ではまず入ることの無い個人の寿司屋ですが、お昼はリーズナブルな定食があるようでして、私が注文したのは すし定食800円 

 

     

 

監督さんが注文したのは、 にぎり定食940円 でした。

 

     

 

 

高齢のご夫婦で営まれいているお店で、注文が入ってから握るスタイルなので海苔もパリパリで美味しく、おまけに寿司屋特有の出汁の利いたうどんも付いていましたので、この内容でこの価格でしたら十分満足できると思いました。

 

評価…☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

お次は、翌日の土曜日も同じ現場でしたので、さすがに二日連続で寿司とは行きませんから、少し車を走らせて カルビの王様 という藤井寺駅下りの焼肉店に入りました。

 

     

 

いわゆるファミリーレストランタイプのお店で、牛丼チェーンでは無い 松屋グループ という地元の精肉業者のお店で、大阪では他に 焼肉特急 などのチェーンも経営されています。

 

 

 

さて、土日祝のみランチも営業しているようですので、お試しで一番安い 元祖ハラミランチ880円+税 を注文しましたが、さすがに精肉店だけあって肉質は良く、例えば入れ歯の爺だとしてもモグモグ噛める柔らかさでした。

 

     

 

ただ、やはり競合する同業他社と比較しますと、価格の割にボリュームに乏しく、どちらかと言うとファミリーや老人向けのメニュー構成で、我々のようなガテン系の職人からすると少し場違いな感じがしました。

 

評価…☆☆☆

     

 

 

 

お次は、近鉄大阪線長瀬駅から徒歩5分のところで作業をしていますと、隣地からうどん出汁の良い香りがしてきましたので、お昼は迷わずに吸い込まれました!

 

     

 

本店は西成にあって、過去に我孫子や長居にも店舗があった、 御用うどん という屋号のお店ですが、立地が近畿大学の通学路に面するため、学生向けに500~800円程度の安価なセットが多く、うどんも1玉、1.5玉、2玉でも同価格という、たいへんリーズナブルなメニュー構成でした。

 

     

 

で、名物?が カレーうどん のようですので、私は カレーかやく定食810円(うどん2玉) を…

 

     

 

相方さんの一人は、カレーうどん+海老天のせを…

 

     

 

もう一人は、生玉入り山かけうどんを注文しました。

 

     

 

もうね…

テーブルに着地した瞬間に食べんでも目だけで、視力で美味い と分かる逸品で、おまけによくある具の肉の硬い脂身も皆無で、カレーそのものは万人向けの辛さでしたが、最後の一滴まで飲み干したくなる大阪一の美味さでした!

 

 

 

 

↓↓↓ 飲み干してるやないかい!

 

     

 

もちろん、自家店舗内製麺で出汁も手作りですし、丼などの組み合わせも無限ですので飽きることなく、近大生や地元の方も含め連日繁盛して当然だと思わせるお店でした。

 

評価…☆☆☆☆☆

 

 

 

 

お次は、JR住吉~六甲道のちょうど真ん中辺りの現場で、Googleマップで見ますと徒歩10分に「すき家」が1軒あったものの、わざわざコンイパーキングから車を出すほどでも無いので、徒歩で向かうことにしました。

 

ところが、その道中に丁度「のぼり」を出していた開店直後の ラーメン屋 さんがありました。

 

     

 

当然マップにも載っていないだけでなく、メニューも下手くそな手書きでしたから怪しい感じはしたものの、季節柄これ以上歩くのも疲れますから、恐る恐る入ってみることにしました…。

 

     

 

店名は ラーメン華 といいまして、店内は事務所のような殺風景な感じでしたが、スタッフさんのハキハキとした対応も良く、一番よく出るという ラーメン定食600円 を注文しました!

 

 

 

ただ、この価格ゆえチャーシューでは無くワンタンが入っていましたが、お味は醤油、たまり、塩、味噌から選べましたし、ご飯と副菜も付いていて、そこそこボリュームがありました。

 

     

 

お味は至って真面目で、そこそこ美味しかったのですが、食後にコーヒーまで付いて600円とは、これまた安過ぎを完全に通り越していて、 関西一安いラー定 とちゃいますか?

 

     

 

つまるところ、老婆心ながらどうして経営が成り立っているのか懐疑的になりましたが、至極真面目に営まれているようですので、近くにあれば足しげく通って応援したくなるお店でした。

 

評価…☆☆☆☆☆

 

 

 

最後は、弊社より北へ3kmほど離れた 針中野 で作業がありました。

 

     

 

元々当地は、中野さんという大地主がいらっしゃいまして、鍼灸院を営んでいたのですが、後に開通する近鉄南大阪線の鉄道用地を提供したことから、だったら御礼としてここに駅を作りましょう! 針師の中野さんが協力してくれたので針中野駅 にしましょう! という由来のある地域でもあるのです!

 

 

 

さて、そちらの商店街での作業でしたが、当然ながら庶民の街ですので食べるところはワンサとあるのです!

 

     

 

ですから、相方の職人さんらとGoogleマップで検索をしていましたら、徒歩1分にええお店を発見しました!

 

     

 

この オヤジの食べログ に登場するお店は、ほぼチェーン店ばかりなのですが、やはり地元の隠れた名店(個人店)を訪問するのもひとつの醍醐味かと思いまして…

 

訪れたのがこちらの 喫茶・定食ふみ というお店でした!

 

     

 

細い路地にあって外観は至って普通なのですが、実は当地は先の 大阪大空襲 の被害を受けていないので、戦前の古民家(連棟)を大改造したお店でした。

 

高い吹き抜けと、カウンター越しに淡く灯る裸電球のコントラストが絶妙で、高齢の女性が一人で切り盛りしていました。

 

ただ、高齢ゆえ一度にオーダーが通りますと てんやわんや師匠になってしまうのですが、そこはゆるりと待つのも、またオツなものなのです!

 

     

 

 

 

ハンバーグ定食650円 にしましたが、これまた手作り感満載であるのと、副菜の「おひたし」が大変上品な「おふくろの味」でした。

 

     

 

さて、戦前の連棟ゆトイレは奥の隅に追いやられているという構造なのですが、その手前にある 手水(ちょうず)/手洗い場 に、これまた戦前の流し台が鎮座していまして…

 

     

 

手洗いの水が跳ねないように、下にお皿を敷いているのところは、オーナーさんの小さな心遣いが見て取れますが、本来ですと演出として昔の 吊り手水 を用いたいのだけれど、「保健所とかの指導があるので置けないんです…」とこぼされていました。

 

 

 

御年80歳を超えておられますが、かつては北浜で大きな飲食店を経営されていたそうで、おっとりとした眼光の底には今もギラギラ光る闘志のようなものが見え隠れしている、しっかりとしたオーナー様でした。

 

評価…☆☆☆☆☆