今回の食べログはいつもと違って、先日訪問した北九州で食べたものを紹介しようと思う。
と言っても、ほぼ全てに かしわ が入っている「かしわ食べログ」になってしまっているが、しばしお付き合いいただけたらと思う。
まず、トップバッターは 小倉駅の立食いうどん屋 さんで、近年では主要駅のほとんどで駆逐されてしまって久しい立食いだけれど、ここ小倉駅に関してはほとんどのホームとコンコースに健在であった!
で、当然ながら かしわうどん がメインであって、中には大阪では見たことがない、丸いさつま揚げが入った「丸天うどん」というのもあった。
また、恐らく業者が違うせいなのか、各々のホームで具などの内容が少し違っているけれど、甘辛く煮込んだ細切れのかしわが絶妙に美味しかった!
お次は、初日の折尾駅で購入した かしわめし弁当 で、先のブログで紹介した旧筑豊本線ホームで買い求めた。
九州を代表すると言っても過言ではないほど有名な駅弁だけれど、唯一残っていると言われるホームの立売りの方には、2日間通ったのに会えなかった?
と言うか、そもそも適当な日だけパフォーマンスで立売りするのなら、ハッキリ言って止めた方が良いと思いますね。
ただ、 お味は抜群です!
普通なら かしわのそぼろ が入っているところに、これまた「かしわの細切れ」であって、錦糸卵と海苔の彩りも鮮やかだし、下の御飯も薄っすら味が付いていたので、5個は楽勝ですね(笑)
お次は、駅前のファリミーマートで販売していた「ご当地弁当」で、その名も 鶏めしおむすび弁当 !
かつわづくしと申しますか、親子と申しますか…?
一見、大阪で言うところの「かやくごはん」に似ているのですが、何と言いますか、かしわの出汁が効いているのでバツグンに美味しく、これなら20個は楽勝だと思いましたね(笑)
元々は、九州の福岡藩が 長崎出島 の管理をしていたらしく、海外から入ってくる食用鶏が手に入り易かったことや、「鳥栖」という地名があるように、地場での養鶏が盛んだったこと…
それと、やはり重労働であった 荷役のごんぞう や 筑豊の炭鉱夫 らにとって、安価で栄養豊富な「かしわ」が重宝され、今日に至ったのかも知れない?
で、帰路の車内では…
博多の 唐揚弁当 を購入し、車窓を流れ去る景色を眺めながらいただいた。
ただ、こちらには「かしわの細切れ」は入っていなかったものの、流石にメインの唐揚は冷めても美味しい駅弁仕様で、箸休めに「こんにゃくの和え物」等があったりと、少し上品な感じが好ましかった!
さて、北九州のかしわを食べつくした感もあったけれど、1日目の夕食は小倉駅前でとることにしました。
性格上、あまり食事に時間をかけたく無いので、どこかの牛丼店でサクッと済ませたいところでしたが、同行する子供さんが、せっかくだから「大阪でも食べれる店には入りたくない…」と言うので、少しうらぶれた感のある 鳥町食堂街 を覗いてみることにしました。
で、いかにも昭和のレトロ感満載な 赤ちゃん食堂 に入りたいとリクエストが…?
街の洋食屋さん?
てか、結構ボロボロやし、→に冷房中てあるし…?
止めとけへん?
でも、せっかくだからと言うので入ってみましたが、カウンターだけの6席程度しか無く…
店内は薄暗くて活気も無く…
おまけに40歳くらいの女性が一人で切り盛りしていて(奥に補助のお母さんらしい女性も…)、何か 大ハズレ の予感が…?
二人とも 「とんかつ定食」 650円也を注文!
しかし、その場で肉を叩いてパン粉を付け、野菜を切って盛り付けるという完全な手作りスタイルで、アツアツのトンカツは絶品だったし、いつもは胃もたれするデミグラソースもあっさりしていて、たいへん美味しくいただきました!
人と同じく、見た目で判断してはいけませんね! ←反省
で、食事をいただきながら、切り盛りしていた女性に話しを聞いてみますと…
ここは戦後まもなくの開業であって、恐らくこの方の祖父が初代なのでしょうが、摩訶不思議な屋号の由来を問うてみますと、「小さい店で、まだ生まれたばかりだから…」と、あれこれ話してくれました。
この稿、おわり