前回の続きである…。

 

 

早朝3時40分に出発して、観光すらせずに電車に乗り続ける旅というのは、普通の人ならもはや 這う這うの体(ほうほうのてい)になるかも知れないけれど…?

 

鉄道好きにとっては、鉄分が補給されまくるので、ますます元気になるのだから不思議である。

 

 

 

さて、浜松から先は各駅停車の乗り継ぎで、ちょうど連絡する 静岡行き に飛び乗ったけれど、すでに車内は満席で立客もたくさん居た…。

 

 

なので、座るのなら次の電車という手もあるけれど、毎度毎度時刻表のイジリ過ぎが災いして、どうしてもこれに乗らなければ、後の行程に支障が出てくるのである!

 

 

 

 

ところで、今回も親戚の子供さんの添乗員的な役柄に徹しているけれど、親御さんから 一人前の鉄ちゃん にしてほしいような? 相談もあったので、この先の乗り継ぎについて少しレクチャーしてみた!

 

すなわち、このまま終点の静岡まで乗り続けていても良いのだけれど、それより先へ行こうとすると、次の乗り継ぎがネックとなってくるのだ!

 

図で説明してみよう。

 

 

静岡で乗り継ぐ電車は、途中の 島田駅始発 で後追いで来ることから、要は島田か静岡のどちらで乗り継ぐのが有利なのかを、親戚の子に問うてみたが…?

 

今日の混み具合と、元日のお昼前という時間帯を考慮すると、地元の初詣客らも加わってくるはずなので、恐らく静岡で乗り継げば座れないと推測 = 島田で乗り継ぐことにした!

 

 

 

「箱根八里は馬でも越すが、越すにこされぬ大井川…」を、電車は一瞬で渡り…

 

 

ほどなくして島田駅に到着すると、反対側のホームに後発の 沼津行き が停車していた。

 

 

そのまま乗り通す者と、私達のように乗り継ぐ者とに別れたが、残念なことにこの沼津行きにはトイレの設備が無かった。

 

なので、恐らく終点の沼津まで乗り通す 青春18きっぷ の客らが、コンコースの小さなトイレに殺到したため長蛇の列が出来ているので、もたもたしていれば乗り遅れてしまうではないか

 

(イメージ)

 

まあ、私達はギリギリで間に合った反面、実際に乗り遅れた者も数人居たけれど、そもそも長距離の通し客が一定数あるはずなのに、それを設ける気も無いJR東海の姿勢は、やはり在来線を冷遇しているとしか思えないのである。

 

 

 

さて、私達は無事に着席できたものの、案の定静岡からの乗り継ぎ連中らの座席は無く、判断は正解だったようだ。

 

それと、新幹線では一瞬で車窓を流れさる 富士山 も、在来線に乗っていれば、しばしたっぷりと堪能できたのはラッキーであった!

 

 

ただ、途中で平行する 静岡鉄道や岳南鉄道 が、「おいで~おいで~」と私に手招きしてくるのには困ってしまった…?

 

まあ、私個人としては道草を食ってみたい気分だけれど、どうしても先へ急がなければならないので、正に後ろ髪をひかれる思いだった。

 

 

 

浜松から先は、通勤電車と同じロングシートであったため、旅情もへったくれも無かったけれど、大阪からおよそ7時間を要し、ようやく行程の2/3にあたる沼津駅までたどり着くことが出来たのである。

 

 

明治の昔…

眼前にそびえ立つ箱根の山々が鉄道の敷設を拒んだことで、東海道本線は大きく迂回(現在の御殿場線)させられてしまったけれど、 丹那トンネル のおかげで、ほどなく熱海に着くことができた!

 

つづく