肌を刺すような外界とは裏腹に、窓を一枚隔てた車内は暖かく快適で、軽快なジョイント音を奏でながら、列車は北へと進む…
と、堅田を過ぎた辺りで、車窓から 初日の出 を拝むことが出来た!
皆様、あけましておめでとうございます。
本年も、弊社のご利用共々ブログのご拝読も、よろしくお願いします。
と言うことで、かつてはJR各社で販売していた 「元日乗り放題切符」 は、その後次々と販売が停止され、我らがJR西日本のみがこれを死守しているようですので、昨年に続いてこれを活用した旅行記を書いてみようと思います。
ところで、この切符…
今年は普通車用が16000円で、グリーン車用が18000円でしたが、価格差があまり無いので、どうしても後者が圧倒的にお得感があって人気があるんですよ!
ただ、そうなると絶対的に少ないグリーン車の座席の争奪戦が発生するわけで、発売当日早々に窓口へ出向ける人か、もしくはネットなどで購入できる 暇人 に、その全てを奪取されるんですね!
つまり、後々グリーン車用を買ったとしても、座席に空きがないんです。
まあ、暇を持て余している連中が、お正月の福袋に群がる様と酷似していますが、出来ることなら5000円以上の価格差で設定されると、さほどの不公平感も少なくなると思いますな!
さて、昨年の利用は、山陽新幹線を軸として山陰方面へ迂回するルートを選択しましたが、今回は北陸方面へと向かいます…?
と言いますか、乗り放題の恩恵を請けるルートがそれしか無いんのであって、だからこそ大阪を朝1番に出る サンダーバード1号 に乗車するため、自宅近くの堺市駅から5時15分の電車に乗車しました。
ただ、この切符は絶大な人気があるためかは知らないけれど、このサンダーバード1号の普通車指定券が、横並びの席で取れないんです。
すなわち、今回も私と鉄道好きの親戚の中学生と同行したのですが、横並びの AB席 CD席 がどうしても取れず、しからば満席かと言えばそうでは無くて、全ての窓側が満席ということで…?
まあ、鉄道マニアと言いますか、 鉄オタはボッチ という裏返し(友達すら居ない者も多い)なのですが、離れた席ではこちらも不安なので、仕方なく早く出て自由席の列に並びました。
6時30分の定刻に発車し、京都を過ぎると「ほぼ満席です…」との放送に続いて、全区間で車内販売は無いとのことでした。
そう言えば、かつての「特急雷鳥」時代は、各々の駅から代わる代わる駅弁業者らが乗り込んできて、ある意味うるさいほどに売り回っていましたが、早朝でも食料を確保できるコンビニが出来てからは、割高なそれらが駆逐されたのでしょう。
それと、デビューして25年経つ サンダーバード なのですが、実は私は今回が初めての乗車でした。
若い頃によく乗った北陸線の列車は、かく言う 485系や583系 という国鉄型が健在の頃で、もちろん食堂車もありましたし、最後に乗車したのは スーパー雷鳥 がデビューした頃でしたね!
そう考えると、木造モルタルと軽量鉄骨の住宅のように、悲鳴のようなモーター音を轟かせ、ガタガタと驀進していた頃と比較し、今は軽やかに滑るように走る列車は快適であって、隔世の感がありました。
静かな車内でしたよ!
で、右手に見えていた琵琶湖とさよならすると、ほどなく県境の近江塩津を過ぎて、車窓は雪国へと変化し…
福井平野を快走し…
「あ~う~」…
と言っている間に、金沢駅へ到着しました。
そして、ここよりこれまた 北陸新幹線 に初乗車します!
9時13分に到着して発車は9時21分でしたが、スムーズに乗り換えることが出来き、指定席のDE席に着席します。
至極快適でしたね!
それと、 加賀の赤瓦 を模したのかは不明だけれど、えんじ色とグレーにの色彩はセンスが良く、おまけに普通車ながらシートカバーが掛かっているヘッドレストは、かつてのキロ80のように上下にスライドできるのに驚きました!
しかし、これまた「あ~う~」と、わずか22分!
もう少し乗っていたいと、後ろ髪を引かれる思いで、富山駅のホームに降り立ちました。
つづく