あまり音楽のことは詳しくない…

 

なので、メロディーラインがどうのとかのウンチクは語れない一般人だけれど、先日他界された 平尾昌晃 さんは、私の青春時代のヒットソングメーカーとして君臨し続けた、超有名な人である。

 

 

もちろん、数々のヒットソングの作曲を手がけられた事実は、調べるとすぐに分かることだけれど、私が印象に残っている曲のひとつに、 瀬戸の花嫁 がある。

 

1972年のヒットソングで、現在ではJR岡山駅の発車メロディーとしても親しまれているが、古くからある童謡歌と同じように、万人の誰の耳にもさらっと入る楽曲でありながら、いつまでも記憶に残る名曲であることは、誰もが認める事実であるし…

 

今でもそうですが、デビュー間もなかった当時の 小柳ルミ子 さんの抜群な歌唱力と、たいへんお美しい容姿と相まって、彼女の代表曲と言わしめるほどの名曲なんですね!

 

 

 

 

それと、後にテレビドラマの 必殺シリーズ の挿入歌も、後に彼の作品だと知りましたね…。

 

 

♪ パラパァ~ パッパッパッ パラパラパァ~…♪

 

 

 

 

 

これとて、国民のほぼ全てが知る番組であって、その登場から仕事に至る緩急ある曲の印象は強烈であって、私達の心の中に刻まれているのです。

 

 

 

そして、この曲にあわせて登場する 中村主水(もんど) は、どんなことがあっても「藤田まこと」さんでなければならず、いくら名優とされる他人が代役を演じたとしても、成立しないんです!

 

 

宇宙戦艦ヤマトは、 ささきいさお さんが歌ってこそ、宇宙戦艦ヤマトであって…

 

 

 

裸の大将は、 芦屋雁之助 さんが演じるから、裸の大将であって…

 

 

 

のっぽさんは、 高見のっぽ さんでなければ成立しないんです!

 

 

演じる名優が居て、それを演出して盛り上げる名曲があって、それらが絶妙に合致したときにこそ、その時代を象徴する作品が生まれてくるのであって…

 

そういう意味では作曲家という 裏方のポジション に居ながら、この世に 平尾昌晃 さんという存在が無ければ、昭和の歌謡史の一部が欠落していたでしょうし、私たちの記憶も大きく変わっていただろうし、それほどまでに彼の功績は大きかったと思うのです。

 

 

 

 

実は30年ほど前に、列車の中で彼と乗り合わせる機会がありまして…

 

名古屋から高山に向かう 特急ひだ に乗車していたのですが、この列車は岐阜駅で方向転換をするので、座席を回転させなければならないんです…。

 

 

けれど、私の前の座席に座っていた「平尾昌晃」さんは、座席の回し方が分からずに困惑されていましたてので、私が説明しながら方向転換をして差し上げました。

 

まあ、当時も超有名な方でしたし、どちらかと言うとプライベート旅行のようでしたから、一般に対しては無愛想になる方も多いのですが…?

 

彼は私に会釈をしながら、はっきりと「ありがとうございました…」と申しておりました。

 

 

 

 

公私共に、たいへん紳士的な方だと言うのが、私の印象ですね…!

 

ご冥福をお祈りします。