先日は、大手看板屋の下請け業者として、ケーキ屋さんの看板を製作から取付までを請け負いましたが、場所は大阪梅田地下街の ホワイティうめだ にあって、元々別のお店として盛業されていた店舗を改装しての工事でした。

 

 

 

施工前の様子です。

 

 

下請けですので、お店の名前は伏せておきますが、旧店舗は天井から鉄板の看板が吊り下がっていて、本来であればこれを新しい看板と交換するのが良いのですが、納期が短いことに加え、ご予算の関係もあって、これをリフォームして仕上げていきます。

 

と言うことで、まずは正面の鉄板部分をくりぬくのですが、これが一番難儀な工程でした。

 

そして、くりぬきが完了すると、看板内部に 蛍光灯タイプのLED電球 を仕込んでいくのですが、ここまでが初日の工程でした。

 

 

 

そして次の日の工程では、このくりぬいた部分に新しい看板フレームを固定し、意匠になるアクリル板にシールを貼りこんでいき、メイン看板のほぼ90パーセントを完成させました。

 

 

 

まあ、納期が短く工程がアップアップの状態でしたが、閉店後の地下街での作業でしたので、工作スペースにはこと欠かなかったことだけが幸いしましたね…(笑)

 

 

 

さて、順調に作業を進めて最終日に入りました。

 

メイン看板はもちろんですが、壁面や什器などにもシールを貼りこむのですが、他の業者さんらも一斉に入るので、小さな店舗はてんやわんや師匠になりました。

 

完成のようすです。

 

 

ホワイティうめだの北コートで、ちょうど「ヘップファイブ」の下辺りにあるお店ですが、元々は戦後に果物屋を開業された後、ご子息様がケーキの道に進まれたため、それをコラボしたケーキ屋さんのようです。

 

ですから、果物の中でも特に イチゴを使ったケーキ が人気のようですね!

 

 

それにしても、弊社は街場の小さな看板屋ですが、こうして梅田の一等地で自らが製作した看板が掲げられてお店がOPENしますと、言葉に言い表せないような達成感が得られるんですね!

 

そして、この地下街や繁華街も含めた街並みは一見変わらないように見えますが、今回の改装のように、実は刻一刻と姿を変えつつあるのですが、その工事の大半は、皆さんが寝静まった真夜中から明け方にかけて、様々な工事業者の手によって細々と成され、その姿を今に伝えているのです。

 

 

全てのシャッターが閉ざされ、誰も歩いていない深夜の地下街で作業をしていると、その疲れはピークに達しつつありましたが、その緊張感もまた少し心地よく感じましたね…。

 

この世界は誰かの仕事でできている のです。