その昔は、「猿まね」と揶揄されていて、ただ単に価格が安かっただけの日本製品は、幾多の先輩方の血のにじむ努力の積み重ねで、今や世界の誰もが認める Made in Japan という、トップブランドになってしまった。
しかし、今私達の周りを見回すと、衣料も食品も自転車も安価な「中国製」が、幅を効かせている現実がある…
さて、一昨日の11月26日の夜に開催された、松原商工会の「元気活力塾」では、会頭でもある コーマ株式会社 吉村盛善社長 の講義をお聞きしました。
大正時代に地元の松原市で創業されてから、靴下ひと筋に91年もの歴史のある会社です。
(コーマ㈱のHPは、 →こちらから )
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ところで、誰もが必ず肌につける靴下…
しかし、前述のように安い海外製品に押されて、今や国内での製造は大幅に減少しているようで、会社の経営自体もたいへんな会社が多いと言う…
もちろん、これに追従して価格競争に走る方法もあるのだけれど、この会社では「自社の強み」を生かしたオリジナル商品に力を入れていて、業績も好調のようだ!
では、なぜそうなったのだろう?
他社が模倣できない高度な技術で、独自の市場を開拓している… つまり、 我が道を行く 戦法である。
私達のテーブルに置かれた、実際の靴下である。
その名も 3D靴下!
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パッと見ると普通の靴下のようでもあるが、実は繊維とゴムを微妙に縫製しているので少しゴツゴツしていているのだが、激しい運動をしても疲れが軽減されるという…
立体にしてみると、こんな感じだ!
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オレンジの部分がゴムで出来ていて、摩擦抵抗が少ない!
要は、踏ん張りがきくのだ!
なので、サッカーの「ガンバ大阪」の選手の大半がコレを着用している!
つまり、 指名買い である。
実際には、アスリートの意見を基にしていろんな商品を独自で開発されている。
サッカー用 マラソン用 登山用…
どの競技がどのような動きをし、結果どこに負荷がかかるのかを緻密に分析して商品化しているという。
左は登山用である。
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もちろん、健常者だけではなく、身体の自由がきかなくご老人でもラクにはける靴下もある。
決して他社の追従をすることなく、「高い開発力と技術力で、ソックスの未来を開く」という企業姿勢には、まさしく天晴れであり、とても勉強になったのは紛れもない事実である。
さて、講義が終了したので控え室で歓談する。
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ところで、私が言うのもたいへん失礼なのだが、同じ松原市で盛業されて私もお会いしたことのある おくさま印の幸南食糧 の創業者や かおりちゃんの宇治森徳 の創業者には無いオーラを持っている社長さんとお見受けした。
つまり、現在は3代目になる「吉村社長」は、とても物腰が柔らかく、上品な紳士の雰囲気である。
そう考えると、前者は編隊の先頭を飛び、バッタバッタと敵を駆逐しながら進む 戦闘機のパイロット のようでもあり…
後者は、たった1発の爆弾だけを胸に抱き、虎視眈々と狙った獲物(軍艦)に邁進する 雷撃機のパイロット の雰囲気に似ているような気がする!
はて?
だとすると、外から見ると弊社はどちらのタイプになるのだろうか?