ポルトガルのイワシ缶詰
楽天市場で8万個の販売数を誇る、ポルトガル産のイワシの缶詰。先進国に限ると、一人当たりの魚介類の年間消費が多い国は、北大西洋のアイスランド。ポルトガルは日本に次いで世界第3位の魚の消費国(一人当たり魚介類年間消費量)。その中でもイワシはポルトガルで一番豊富に捕れる魚です。
メーカーのラミレス社は1853年創業と現存する会社では世界最古の缶詰製造会社とのこと。人気の秘密を探すべく、オリーブオイル漬(写真上)とトマトソース煮(写真下)の2種類を取り寄せました。

缶を開けてみると、イワシの大きさに驚きます。通常のものより2倍近くあり、メニュー次第で好みの大きさにカットできるのも魅力です。オリーブオイル漬けのオイルは上質のものを使用し、添加物や保存料は不使用です。こういう点も購買意欲をそそる点かもしれません。
トマトソース煮のイワシは、ポルトガル産のトマトを100%使い、大豆油と食塩のみを使用。トマトは酸味と甘さがしっかりあり、私好みの味でした。
とろけるチーズを豪快に乗せてオーブンで焼いて食べてみると、チーズのコクも加わって簡単でとても美味しい一品に。ワインにも合い、ちょっとしたおもてなし料理にもなります。
味はもちろん、イワシの大きさとレシピの幅が広いトマトソースの組み合わせは、料理に使いやすく、リピートのきっかけに繋がっているのではないでしょうか。また、トマトソース以外にもフレンチ風などソースの種類を増やしてみるのも面白いかもしれません。
現在、世界の缶詰が食べられる缶詰バーなど面白い業態の飲食店があり話題になっていますが、缶詰のバリエーションや味のレベルも格段に上がってきているのかもしれません。また、保存食として今後益々、消費者の生活に不可欠なものになるのではと思います。
同じ商品でも、消費者が喜ぶポイントで差別化を図ることができれば、缶詰1個からでも商売が出来るという事を実感しました。
ポルトガル リスボンの缶詰バー 「Sol e Pesca」
http://www.solepesca.com/S/Home.html
ビジネスチャレンジ編集長
㈱コーデ 代表取締役
日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
占部恵子
