「あの人に会いたい第一弾」~リトルムーンインターナショナル株式会社取締役副社長 文 美月さん~
楽天市場2011年ショップ・オブ・ザ・イヤー、ジュエリー・アクセサリー部門において、ジャンル賞を受賞するなど女性の美・女性の活躍の場を応援し続けている、ヘアアクセサリー専門通販のリトルムーンインターナショナル(株)。創業者である取締役副社長の文 美月さんに起業に至った経緯やヘアアクセサリーに対する想いなどをお聞きしました。
すらっとした長身の文さんは、とても気さくで笑顔のステキな女性。現在は子育てをしながら、会社を経営されています。田村代表との出会いは、大阪府のネット通販事業「大阪通販道場」。田村代表が塾頭を務めていた際、文さんはその師範のお一人として、ネット通販のノウハウの指導をされていました。
起業される前は、大手企業に勤務され充実した日々を送りながらも、大企業故の、自分の頑張りが評価されない点、結婚後の職場復帰などにも不安を抱き、退職。3年半、専業主婦として過ごすものの、子育ての喜びを感じながらも「働きたい」という強い想いを常に抱いていたそうです。
その後、再就職を目指しチャレンジ。しかし、保育所が無い、勤務時間が合わないなど、ことごとく断られ挫折を経験、その時、社会とのかかわりに強い孤独感を感じたそうです。しかし、ここが文さんの凄いところ。発想の転換で、自分が持っている不安要素を全て排除すると、起業するしかないとの結論に至り、行動に移したそうです。
即行動の文さんは、まずインターネットで雑貨を販売。ヘアアクセサリーも一部取り扱っていましたが、日々インターネットを見ていると、ヘアアクセサリーの専門店がないことに気が付きます。そこから雑貨を全て売り切り、ヘアアクセサリーだけを扱うショップへ転換。専門店が珍しいということもあり、ショップはすぐに軌道に乗ったそうです。しかし、全ては初めての事で、試行錯誤の繰り返しで事業を続けてこられ現在に至っているとのことです。
基本姿勢は常に消費者の目線になり、ヘアアクセサリーを提案。お客様からの厳しいご意見や改善点、ご要望をいただくと、即、商品に反映してこられたそうです。お客様とのコミュニケーションを第一に、出来る限りそれを形にしてこられた点が、リトルムーンの成功の第一歩だったのではないでしょうか。自分の意見が形になることは、とても嬉しい事。リトルムーンのファンは、文さんや社員の方々のこういった地道な努力から築き上げてきたものでした。
ヘアアクセサリー専門通販としてスタートして9年。文さんが実現したいと思っていたもう一つの夢は、ヘアアクセサリーを通じて社会貢献をする事。サンプル商品などを、ラオスの子供達に届けるというお話をいただき、即参加を決断。ラオスは水洗トイレの普及率が約15%、教育よりも生きていくための仕事優先など、開発途上の国。実際に行ってみないとわからないことがたくさんあったそうです。しかし、どんなに貧しくても、女の子のおしゃれ願望は万国共通。リトルムーンのヘアアクセレリーを使ったアレンジで、大いに盛り上がったそうです。日本では見慣れたキラキラしたアクセサリーを、ラオスの子供達は初めてみたそうです。女性にとって「おしゃれ」をすることは、気持ちが前向きになったり、優しい気持ちになったり、生きていく上でとても大切な事だと思います。ラオスの子供達の笑顔を見ることができて、自分たちの社会貢献は間違っていないと実感されたそうです。
また、自己満足にならないためにも、リトルムーンのお客様に使わなくなったヘアアクセサリーを譲っていただき、さらにたくさんの商品が集まるようになったそうです。これからのエコプロジェクトの活動として、カンボジアで雇用を生み出すことを目的に、中古のヘアアクセサリーをカンボジアで売ることが出来るよう考えているそうです。ヘアアクセサリーを通じてHappyの連鎖が出来、たくさんの子供達を笑顔にしていただきたいと思いました。
リトルムーンのオフィスでも、従業員との関わりを大事にしている文さん。ご自身が再就職の活動で経験した辛い体験を元に、能力のある女性が、子育てと仕事を両立し、生き生きと働くことができるよう、配慮しています。その意欲が大阪府に認められ、「男女生き生き元気宣言」事業者として認定されています。
また、文さんご自身も働くママとしての活動が認められ「Power Women Contest2012」(主催:(株)パワーウーマンスタイルなど)で、グランプリを受賞。このコンテストは、「子育てを大切にしながらも、自分の夢に向かって進んで輝いている女性」を選出するコンテストです。
女性の活動を紹介し評価することで、孤独と闘いながら子育てをしている女性に、夢と希望を与え、新たな一歩を踏み出す勇気とパワーを与えたいという目的で開催。再就職で感じた孤独感を乗り越えての起業、試行錯誤しながらの事業の拡大、社会貢献など、全て子育てをしながら文さんが築き上げてきた事です。不安を抱えている女性にとってロールモデルにならないはずがありません。
文さんは、この経験を通じて女性に勇気を与えられる存在になればとおっしゃっていました。
また、「女性のキャリア形成」・「家庭と仕事の両立」などに関わる講演なども積極的に行っていきたいとのことです。
私自身、女性でもここまで夢を実現することが出来るのだと、とても心を打たれました。文さんの前向きで明るいキャラクターと、有言実行の行動力、諦めない粘り強さは、事業の成功だけでなく、従業員の幸せや頑張る女性の幸せにも繋がっているのだと感じました。
ヘアアクセサリー通販 リトルムーン
http://www.littlemoon.co.jp/
Power Women Contest(パワーウーマンコンテスト)
http://powerwomen.jp/contest/
ビジネスチャレンジ編集長
㈱コーデ 代表取締役
日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
占部恵子






