商い繁盛館フェスタDMG田村代表 講演レポート
お店の開業・経営を応援する「商い繁盛館フェスタ」が、11月20日(火)ATCビル(大阪市住之江区南港北)で開かれました。
「商い繁盛館」は、大阪市が平成9年に開設した「店づくり支援センター」。「繁盛するお店づくり」に関する支援を行っています。商い繁盛館フェスタでは様々な分野で活躍されている企業経営者を招きそれぞれの分野の成功体験や事業のノウハウを紹介、解説するセミナーが行われています。
特にカフェの開業やネットショップ開業のセミナーが人気だそうで無料で受講することができ、真剣に事業を検討している方には有難い内容です。
(株)ダイレクトマーケティンググループの田村代表は単品通販の第一人者。単品通販で大成功したクライアントの事例も交えながらの講演をされました。
人気の通信販売のノウハウが聴けるということで、多くの方々が来場されました。
通販は、ある意味インフラさえ整えばどこでも出来る商売。しかし、物を作れば売れるわけではなく、そこには人と人とのコミュニケーションがあり、また消費者の心に響く商品開発など通販の面白さと難しさがありました。
消費者の欲求が強くなっている今、商品の特徴が明確であり、かつ消費者とのコミュニケーションを持てない人には通販は無理だと田村代表は仰っていました。一度購入していただいたら、一生付き合うという気持ちで人間関係を作っていかなければいけません。消費者の心に響くキャッチコピーやDMを作り、入り口商品でまずは試していただく。そこからよい関係を構築し、どのようにリピートにつなげるかが通販の面白さと難しさなのかもしれません。
また、商品原価3割・販売促進費3割・粗利益4割とした事業構造「3:3:4理論」を想定した商品開発も通販には重要だそうです。例えば鯖を一匹そのままで売る場合、鮮度も落ちロスが大きくなりますが、鯖寿しにすることで3:3:4が可能になり、商売の幅も広がります。そういった頭の柔軟性や、日頃からアンテナを張っていることも大事なのだと思います。自分自身が不便に感じている事、欲しいと思っているのに商品を買いに行くことが億劫なものなど、消費者も同じ気持ちかもしれません。そこにヒットが隠されているのではないでしょうか。
田村代表の講演をお聞きし、消費者にとっていかに魅力的な商品を作りそこに価値をつけて売ることが難しいかを実感。今やインターネット抜きに通販は語れない時代ではありますが、基本、通販におけるインターネットは手段のひとつ。パソコンとのやりとりではなく、人と人との付き合いだということを忘れてしまっては、商売の成功はないのだと感じました。
本気で通販を考えている方に、まず通販の基本を知り通販とは何かを再度考えていただきたいと思います。私も購入した、田村代表の監修による書籍「失敗しない単品通販」には、通販の疑問点や通販の実施ポイントなどがわかりやすく書いてあります。
これから通販導入を検討している方、今の通販事業を見直したい方など、購読してみてはいかがでしょうか。
ビジネスチャレンジ編集長
㈱コーデ代表取締役
占部恵子
書籍 「失敗しない単品通販 単品通販事業最適化のための10の鉄則」
制作・著作 (株)ダイレクトマーケティンググループ
ブイツーソリューション発行 税込定価2,500円
http://www.dmg-one.co.jp/book.html



