さっぽろオータムフェスタ2011 No.2
おしゃれなブースがひと際目だっていたのが、スイーツ&カクテルバー
その中でも札幌発のスイーツ店、ミセスニューヨークは人気商品の牛乳プリンを販売していました。
原料の牛乳は、上川郡美瑛町のものを使っています。
カラメルソースがなくても、十分美味しくなめらか。

北海道の食べ物は、手の込んだ調理法よりなるべくシンプルに調理して食べる方が、素材が生きていいかもしれませんね。
8丁目会場は、より食の祭典らしく各ブースののぼりがたくさん立っていました。
北海道の100以上の市町村が交代で出店、各自自慢の食材を使って腕をふるっていました。
「炭火焼ずわいがに甲羅盛」には大行列が。

やはり、北海道に欠かせない食材ですね。個人で買って食べることを考えたら、800円は安い金額かもしれません。行列は期待の大きさですから、行列を見ると人の求めているものが何かがわかりますね。
また、留萌市のうにめし、室蘭市の室蘭焼き鳥など、市町村ごとに出店するとそれぞれの名物が伝わりやすく、PRになると思います。
お酒関係では、ハイボールも人気でしたが、北海道といえばやはりビール。エビスビールや、ドイツビールにサッポロクラシックなど、様々。サッポロクラシックは、道産子にはおなじみの北海道限定販売ビール。
すっきりと飲みやすい麦芽100%。
北海道ワイナリーヴィレッジでは、藤野ワイナリーのセイベル100%の白ワインを試飲。
自然な風味は楽しめるものの少し物足りなさを感じました。
北海道はワイン用ブドウの日本一の産地でもあり、評価の高いワインも続々と登場しています。
「まずは品質より量を重視する意識を変えていく必要がある」という厳しい意見もありましたが、北海道のワイン造りに恵まれた冷涼な気候を求めて道外から移住するブドウ農家が増えているそうなので、今後の道産ワインには期待できると感じました。
オータムフェスタの総評として、北海道産の食材はアスパラやコーンなど食感も味も格段に違うような気がしたこと。
素材の旨みを壊さないようシンプルな調理法だったり、時にはハンバーガーにしてソースと素材を上手く組み合わせたり、みなさん美味しい食べ方を知っているなと思いました。
また、こういう大規模なイベントにも関わらず、会場がとてもキレイ。
各会場に2~3か所ずつゴミ回収ブースを設けていて、みんなで協力して細かく分別しています。
これには、本当に感動しました。
そして、会場で目をひくのはどれも本格的な「お店」になっていて、ただの屋台ではない、お店の味を楽しんでもらいたいという作り手のこだわりみたいなものを感じました。
今後、地元でこういった食の祭典を考えている方々にも来ていただけたら、とても勉強になると思います。 また外国人観光客にも足を運んでいただくことで、日本の食のPRにもなり、ワインや農作物の発展に繋がるのではないかと思います。
今回は北海道の食のスケールの大きさを感じた取材でした。
食空間コーディネーター
占部 恵子