僕と写真と世界平和 -3ページ目
街が暗闇に飲み込まれまいと
明かりをたくさん灯す事で
抵抗しているように見えました
その闇に飲み込まれた彼の
存在だけは写真に収めました
通るのを躊躇してしまう薄暗い道
道の向こうには青空ではなく雲
雲の向こうには何かがあると
確証は無いけど信じている
そんな強く儚い気持ちを
写真に収めました
季節はずれの花火を見ました
花火を写真に撮ることは
大きな夜空のキャンバスに
絵を描いている様でした
一瞬の命を燃やす沢山の花を
夢中で写真に収めました
2011年10月28日~11月30日の期間
倉敷商店街のアーケードへ
大型布へプリントされた写真が
57点展示されます
<公式HPの画像を引用>
今回のテーマは「風」。
ありがたい事に
僕の応募した写真も一枚
展示して頂ける事になりました
素敵な写真が沢山ありますので
気が向いたら遊びに行ってみて下さい
海岸をふらふら歩いていたら
浮き輪が置いてきぼりになっていました
空気が抜けてしぼんでしまった姿は
とても寂しそうにみえました
抜けてしまった沢山の夏が
思い出に変わっていますように
そんな願いを込めて
写真に収めました
海岸を散歩していたら
倒壊寸前の小屋がありました
中を覗いて見ると壁の隙間から人影...
助けを求められている様な
誘惑をされている様な
そんな灰色の妄想を膨らませながら
そっと写真に収めました
亡くしてしまった小さな命
もっと愛してあげる事は出来たと
今さら悔いが残った
空の向こうの君に誓うよ
もし明日自分が死んでしまっても
悔いの残らない生き方をすると
ありがとう
また会おうね
おやすみ
黄昏時の太陽が
ランプに灯りをともすのを見て
少しだけ心が温かくなった気がしました
そのまま消えてほしくないなと思い
写真に収めました
空が暗い雲に覆われているなら
羽ばたく時期は君に任せるよ
その時は僕らが背中を押そう
雲の向こうは必ず明るいから
そんな会話が聞こえて来たので
時期を逃してしまう前に
写真に収めました
静寂の漂う部屋は
そこには誰もいないのに
誰かがそこに存在する様で
時を忘れた空間に思えました
そこに自分が溶け込んでしまう前に
写真に収めました