1日、在フィリピン日本国大使館の越川和彦大使がマルコス大統領を表敬訪問し、35日に迎える33カ月の任期満了を前に離任の挨拶を行ったことが明らかになりました。

越川大使は「フィリピンと日本の関係は新しい段階に入っている」と述べた上で、「法の支配に基づく海洋秩序の維持が多くの国にとって最も重要な共通の目標となっている」と改めて強調、また、2025年に予定されている中間選挙を含め、「選挙法規の実施に向けて必要な支援を検討している」とした上で、ミンダナオの和平に向けた努力に対する支援を継続する姿勢を示しさらにはマニラ首都圏地下鉄事業や南北通勤線事業などを含むマルコス政権下のインフラ促進プログラム「ビルド・ベター・モア」政策に対する支援を引き続き継続していくことを改めて確約したとのことです。

マルコス大統領からは、「経済や貿易関係だけでなく、安全保障や防衛について、さらにバンサモロ・イスラム自治政府(BARRM)に対する日本の支援に大変感謝している」としながら、農業分野への支援などの日本の専門家による技術協力などを含めた交流が促進されたことにも感謝の意を表明したとのことで、越川大使に対しても「越川大使の任期中に両国関係がさらに強化された」と述べ、改めて労いの言葉をかけたとのことです。