31日、フィリピン統計庁(PSA)が2023年第4四半期及び通年の国内総生産(GDP)などの国民勘定統計を発表しました。

PSAの発表によると、2023年第4四半期のフィリピンのGDP実質成長率は5.6%となり、通年でも5.6%を記録、政府目標値であった67%を下回ったものの、各国際機関の予想値と同水準か、またはそれを上回る数値を記録した格好となりました。

国家経済開発庁(NEDA)のバリサカン長官は「既に23年成長率を発表しているアジア諸国をみると、ベトナムは5.7%、中国は5.2%、マレーシアは3.4%となっており、フィリピンはアジアトップクラスの成長率を維持できている」と述べ、「さらに重要なことはコロナ前と比較して8.6%成長したということだ」として、コロナ禍で東南アジア諸国連合(ASEAN)において最大のマイナス成長を記録したフィリピン経済が順調な成長軌道に回復していることを改めて強調したとのことです。