フィリピン証券取引所(PSE)
に上場している財閥系複合企業の2023年上半期(1月~6月)の事業報告書がほぼ出揃いました。
ユーチェンコ財閥のハウスオブインベストメントを除く12社が既に事業報告書を発表しており、この12社のうち減収となったのはサンミゲルとDMCIホールディングスで、それぞれ石油製品価格反落と石炭価格反落の影響を強く受けた形となったとのことです。
損益に関しては、SMインベストメンツが総純利益500億ペソ、帰属純利益365億ペソでともに首位に立っており、名門のアヤラコーポレーションが総純利益254億ペソ、帰属純利益184億ペソで第2位となったとのことです。
帰属純損益ベースでの増益企業は12社中7社で、黒字転換は2社、減益は3社となり、帰属ベースの増益率トップはGTキャピタルの100%、次いでフィルインベストデベロップの77%となったとのことです。
DMCIホールディングスについては二桁の減益となったものの、前年同期が石炭出荷価格の急騰で大幅増益となった反動であると見られており、業績そのものは依然として堅調な水位で続伸、利益額は依然高水準となっています。