25日、マニラ首都圏パサイ市にある国際会議センターで、経済関係閣僚・経済界代表らが一堂に集い、フィリピン経済の現状と政策を議論する年に一度の「ポストSONA経済会見」が開催されました。
政府歳入と財政規律を担うジョクノ財務相は、財政赤字対国内総生産(GDP)比や累積債務残高対GDP比を抑え込んでいく方針を具体的な数字を交えながら説明し、政府の中期財政計画目標を改めて示した上で、外的要因により経済が落ち込んだときは「目標にこだわらず赤字を拡大してでもインフラ投資を継続する」と明言し、財政規律より成長を優先する立場を明確にしました。
同相は「インフラ投資は経済成長をもたらし将来的に外貨獲得につながるため、それは『いい赤字』だ」との見解を述べ、GDP比5~6%規模のインフラ支出を「毎年維持する」とし、インフラ投資を継続する重要性を改めて強調しました。