これは、5月25日 日曜日の深夜に起きたことです。
夕食までは、何も起こらず
月曜日には退院する予定でした。
ところが、夕食後しばらくして
血尿がでました。
これでは退院できないなと思いました。
今度は、普通の尿が出ました。
やれやれ やっと退院できるぞと
思ったのも束の間
今度はワインレッド色の血尿が
それも、立て続けに3度も
しかもぜりーかコンニャクのような固形物が混ざって
そのゼリーが尿道に詰まると、痛い 痛い
えい!と 踏ん張るとニュルと出て、楽になります。
体験しないとわからない。
今迄に無い酷い状態でした。

だけど、インスリンを取り上げられるという
怖い目に遭っていますから、ここは自宅に帰って
パソコンなど持って出直すのが一番だと
考えました。でも、恐怖感は拭えません
尿瓶の中の液体だけ捨てて
固形物を残して、寝ました。
それを利口な看護師に見つかったのです。
彼女は、微妙な変化でも、見落とさなかったのです。
深夜起こされて、処置室に行きました。

3回目の手術をして下さったのはS医師です。
彼は世間話上手さんの主治医で、私の主治医ではありません。
世間話さんは冗談の上手な人で、看護師さんの人気者
辛い仕事に、一時の安らぎを与えるオアシス的な存在でした。
彼は、糖尿を患っており、ここ10年、入退院を繰り返し
この病棟の上得意で、看護師さんの名前をすべて覚えている人でした。
元気な人でしたが、自己管理が出来ないため、脊椎に故障を起こし
手術することになったのです。
看護師さん達が噂するほど、難しい手術で
成功率は50%だそうです、このままでは歩けなくなるので
危険を承知で、手術されるのです。
自己管理がいかに大切か、わかると思います。
医師が治してくれるのは、担当する部分だけで
総合的に治してくれない事に、早く気づくべきです。
結局、この部屋には帰って来ず、赤い札のついた
個室に入っておられます。

その関係か?S医師が居られて、手術して貰えました。
運が良ければ、良い医師に会えるのです。

S医師は、止血のため私の膀胱を徹底的に洗ってくれました。
一時は止血したかと思いました。
しかし、そこはプロ
S医師「こりゃ駄目だ、手術しなきゃ。」

S医師「ヘモグロビンA1cは?」
寝ぼけた私には、意味がわかりませんでした。

S医師「そんな基本的な事も知らないのか?」
私「俺に言ってるのか? 6.1% NGSPだ。」

私「ヘモ値は、赤血球の寿命が約120日だから
60日間の平均値になるのです。

だけど、血糖値が乱高下する患者では、ヘモ値は意外と低い
医者は馬鹿だから,この事を知らない
本当のことは1・5AGかグリコヘモグロビン値を
調べないといけない。だが個人差が強すぎるから
ヘモ値を使うのさ」
S医師「あんたは医者になれるよ。」

人手が少ないので、自分で手術台にあがりました。
「血液型は?」
私「B+」
午前2時、深夜の手術が始まりました。

その後、出血はありません。
おチンチンのチューブを見ていると
ポトンと一滴血が出て、拡散します
そして、数分経つと、またポトンと一滴
血が出て、拡散します。
時間とともに、間隔が長くなり、完全に止まります。
ピンク色の尿なんか出ません。
いかに素晴らしい手術かわかります。
S医師の手術は、神業と言って良いでしょう。

教授回診の時に、来て居られたので
私「あんたのお陰で助かったよ。」と言うと
後ろ姿が笑っていました。。

日本ではこの様に役に立たない人を
選ぶ習慣があります。
世界の笑い者
http://topics.jp.msn.com/world/china/article.aspx?articleid=4961885


私の実験ノート 
入院管理下の 血糖値調節 実験

2014年 5月25日    日曜日

132(6時12分) 
朝食 8時20分  アピドラ 11単位 注射
               30ミックス 6単位 注射
208  9:16  アピドラ   1単位 注射

159 10:37  ヒューマログ 1単位注射
エラーチップ 12:13
昼食  12:15 アピドラ   6単位 注射

101 13:30
102 13:57
 98 15:20
114 16:39  安定している。
夕食  18:29 アピドラ   10単位 注射
193 20:50  アピドラ    1単位 注射
157 21:52  ヒューマログ 1単位注射
 73  0:15 

ワインレッド色の尿
大量出血

深夜 手術