同窓会があった。


幾日か前にアツコからメールで知らせてきた。


行くかどうか思案していたが行くことにした。


理由は中学校の友人たちの名前も顔もほとんど僕は覚えていなかったから。


アツコとは何年か前にテレビで『ゆびとま』を知り


登録して連絡をくれたツレ。


僕の中でのアツコは例えるなら『ちびまるこ』のような人。


良いのか悪いのか実際に会ってもその印象は変わるこはあらへんかった。


アツコに男の子が三人もいるのに驚いた。


だって子供をつくるってことは…そんなこと知ってたんやって…。


同窓会会場のイタリアンレストラン?に入ると


先生も来たんやと思うような同級生が何人かいらっしゃった…。


周りを見渡して僕もこんなふうに歳をとったのかという哀しさと


初恋の方が来ていたことへの驚きでその場にいたたまれず


座っていた席を立ってトイレに行き嗚咽してしまった。


席に戻ったのと同時に乾杯。


僕の心は完敗やった。


僕の数少ない覚えている友人の方は優しかった。


そう、僕のテーブルにはアツコと中村君がいてくれた。


中村君ともメールを少ししていた。


僕の初恋の人は少し離れた所にいたが振り向いて軽く会釈をした。


彼女が横に座った友達に話す言葉が聞こえてきた。


『きっと誰かわかってないと思う。』


僕は心の中でわからんはずないやろーって思うだけだった。


何人かが集まるこういう席で最近は向こうから挨拶にこられるのに慣れてしまい


僕から席を立っていくことがなくなっていた。


笑顔を絶やすことなくアツコはせわしくあちらこちらの席に行って話をしている。


そんなアツコを横目で見ながら中村君と話していたら初恋の方がこっちに来て


僕の名前をフルネームで行って『でしょう』って言った。


やはり覚えていたか( ̄_ ̄ i)


まぁ人生最初で最後のラブレターなんてクサイものを出したからなぁ~。


でもまさか同級生のアイツと結婚していたとは…。


このことはまぁここまでとして、驚いたのはアツコのことやった。


なんと友達の多いことやらミカンやら。


特にビックリしたのはあいつが中学校のときにハイネとか読んでいて


四つ葉のクローバーとか集めてたなんて…。


知らないところがいっぱいあった。


でも知らないでよかったと思う。


ただ今回アツコと友達でよかったと感じた。


そして僕に残された時間が少なくなってきていることに


今更ながら気づいた。