日本人観光客にもお馴染みのアメリカの百貨店であるサックスフィフスアベニューがニーマン・マーカスを買収する方向との記事が出た。


日本の百貨店には格の様なものの意識はどのくらいまだ残っているのだろうか?

以前は呉服屋が前身の百貨店が格上で有り、電鉄系やらその他は格下と見なされていた時代もあった。

髙島屋や三越が格上で京王や西武は格下みたいなイメージだったと記憶している。地場の百貨店ともなると百貨店なんだがスーパーのちょっと良いとこなんだかみたいなイメージで、それこそ中元歳暮の包装紙がどこの暖簾かによって己の相手からの格を測るようなご時世も今では懐かしい。


アメリカでも所得層によりそれなりのピラミッドが形成されており、バーグドルフ・グッドマンは白人優勢のイメージが未だに残っているような気もする。

庶民の味方Macy's、ニーマン・マーカスも紙袋がオシャレではあったがそこまで高級感は無かった様に思う。やはりショッピングモール等に出店してしまうと、どうしても格下感は否めない。


そんな所得層により住み分けが成されるアメリカでサックスがニーマン・マーカスを買収してたいした得にはならないような気もするが、そこはそれ、勝ち目があるから動いたのであろうし、ファンドに踊らせられている訳でもないと思いたい。


日本でも全国から百貨店が消滅しつつあり、山形県の大沼なんかは東北の百貨店が吸収合併しても良さそうなものだが、百貨店自体に買収する体力も無ければ価値も無いのだろうか?


そもそも、そう中流の時代も終焉を迎え、百貨店、特に地下食品フロア以外を回遊してくれる富裕層も百貨店という商売のスタイルを避けつつある。

小型ボートを商う方に話をしたが、百貨店の外商顧客の何%が五億以上の動産資産を持っているか?とてもターゲットとして魅力が無いと言われてしまった。

とある地方百貨店担当者とこの話をしたら、うちには一人もいないと言っていた。


さて、塾の話題をすると、ブランドとして明確な富裕層狙いの塾はあるにはあるが、大手塾に序列みたいなものは有るのだろうか?

合格実績では無く、保護者の保有資産価値で手厚さが変わるようなサービスを提供している塾はまだ聞いたことがない。


個別指導と集団、それに中学受験と高校受験、大学受験と細分化はしているところも多々見受けられるが、個別指導で完全1対1を謳っているところくらいだろうか?


また、オンライン家庭教師は地域と志望校で上位校かつ富裕層しか相手にしていないフリーランスを何人か知っているが、やはり大手となると、薄味にならざるを得ないのだろうか?


中学受験は勿論なのだが、高校受験で中学受験失敗組は、さすがにもう辛酸を舐めるのは懲り懲りだろうから、しっかりサポートを唱えば勝算はあるのでは無いだろうか?

公文やECC等でろくな学習習慣が身に付かなかった子どもたちが中学入って最初の定期テストでこんな筈じゃなかった!と驚愕の成績結果をご覧になられた親御さん達も、どうやって高校受験を向かえよう?と悩んでいることだろう。


一方、乱立するフランチャイズ個別指導塾で、生徒数は頭打ちだが、撤退も出来ないような経営者はどうするつもりなのだろう?

本部頼りと言ってもサポートには限りがあり、どことは言えないが本部SVの質も年々下がっている様に感じられる。


そこで、指導力とかオンライン云々、また教材では無く、送迎車や各ブース、講師のルックスから言動教育に再投資してブランド力を上げるのはどうだろう?FCオーナーには耳の痛い再投資話だが、内装や設備投資だから融資は受けやすそうな内容だし、それで売上上がるならどうだろう?

生徒当人がここで勉強したい!と言えば勝ちなのだし、指導力や教材なんて正直体験生がどこまで違いを判断出来るかなんてわかったものではないのだから。保護者面談だってしっかりした応接室でやってあげれば、お母さんのテンションだって上がるのではないだろうか?


また、ハードの提案が主だから本部負担は少ないし、新規参入より再投資組のほうが追加融資で終わる話だからやってみる価値はありそうだがどうだろう?


どこぞのブランド家具とのコラボならまた宣伝にもなるだろうし、宣伝もしてもらえそうだ。