来月には教員採用試験が実施されるのだが、東京のとある個別指導塾の講師の数人も受験予定と聞いている。塾講師で教員志望者は当然の如く一定数どこの教室にも存在していて、教える事の喜びと楽しさ、時には難しさを学び、また生徒から子どもとの距離感やちょっとした話題や会話のキャッチボールを学ばせてもらう。

それだけでは無く、多少なりとも生徒数により教室の運営状況や経営状況の一端を覗かせてもらったり、ところによっては生徒集めやコマ増の営業を手伝わされたりもして経済社会とは、お金を稼ぐとはどういう事なのか?大人の一歩を踏み出すイメージなのだろう。


そんな教員志望者から受験予定を聞くと東京都在住なのに受験するのは千葉県の採用試験との事。なぜならば離島はどうしても避けたいけど、離島を希望に含めないと不採用の確率が高いからとの事。

千葉なら自宅から通えるし〜らしいが、東京寄りの千葉もあればとても通勤が難しい千葉もあるのはイメージ出来ていないらしい。


東京都なら科目により専任がいたりするし、教員確保数も他道府県と比較してまだマシだとも思われたのだが、報道にある通り、今どきの教員志望者はどうしても先生になりたいのでは無く、自分の許容範囲内で教員なのだろう。決して聖職とも思っていないしブラックだと感じれば辞めるし、生徒の為でも自腹は嫌だと思う。

さて、サラリーマン、お勤めの人達には基礎控除という税制がある。なぜならば多少仕事のものでも私費での購入もあるだろうというはからいである。これは教員だけでは無く、あらゆるお仕事で普通に存在するであろう。自分だけでは無く、一切社内や職場で私費購入のモノが無いところなど無いのではないだろうか?例えば、筆記用具、当然の如く仕事で使うのなら会社で購入した物を使えば良いのだが、味気の無い物ではなく、気に入った物を使いたいと自ら用意していないだろうか?支給されたものが使いづらいから等も同様。全く使わないという事はほぼ無い。金額の差は有るだろうが、それでも教員の自腹購入はニュース記事にもなるが、日の当たらない職種ほど、自腹購入はどこの業種でも見かける。規制の話が出るだけでも有り難いと思うべきでは無いだろうか?


残業しかり、社会の荒波を経験してから教員になるのも悪くはない。教員という狭い職種にしか居ない人ばかりで話すから比較対象が狭いのでは無いだろうか?もっと広い視野で、様々なモノサシを持った教員から指導されたいものである。