どんなに塾で勉強したとしても、宿題やら復習やらで、結局家庭でどれだけ学習時間や暗記時間、まとめの作業時間を確保しやり続けてもらえるかが成績向上の鍵だとは思っている。


記事だけでは何とも言えないが、塾側として親の介在が確かに邪魔なときもあるのは事実だと思う。子供が考える時間を実は奪っていたり、ヒントの出し方が悪手で自力で解く力を無くしていたり、国語が苦手との内容も記載があったが、そもそも母親が興味本位で横に付かれると本来塾側で指定した範囲の勉強が出来ていなくてもやたらに褒めてしまい、子供が塾に不満を持つ心理状態にしてしまったりする。


また、親世代とは社会科目については認識が違ったり、学習範囲が広がっていたりもするので、その懸念もあるのではないかと思う。


塾側は言葉足らずの部分もあるだろうが、根本的に信頼に足る親へのアプローチを蔑ろにしていた時点でNGだろう。退塾は起こるべきして起こった印象だ。


ただ、親が介在したいのであればその方法や内容についてはよくよく塾側と相談したほうが良い。宿題量については各ブランドによりけりだが、その量を熟してこそのレベルアップもあるので理解をしているかも大切だ。


個別指導で教えていると中学受験の凄さをよく感じる。公立中学に進学し公立高校受験を目指す生徒の特に理社の知識の無さ。大抵は中学受験の参考書や問題集で事足りてしまう。国語についても同様。せいぜい古文と漢字が追加される程度で基礎は中学受験の参考書の方が詳しかったりする。


それだけの事を中学受験組は乗り切らなければならない。どのレベルの中学受験を望まれるのかはわからないが中高一貫校ならそれなりのレベルなのだろう。なら親が中学受験経験者でなければ手を出さないほうが得策だと思われる。


受験塾、予備校等の講師で特に大学受験と中学受験はその専門性から特別視しなければいけない。大学生アルバイトが気楽に教えられるものでは無い。(ただしフリーターレベルに深く講師活動に精を出してしまう学生もこの業界には存在する。なんなら大学生の本分すら忘れているような、、、)

なおさら親が興味本位程度で参入してくるのは些か塾としては迷惑だったのだろう。


情報不足なのでどちらの擁護でもないが、親の気持ち、塾のプロとしての矜持が相反してしまったのだろう。ただ1つ忘れてはならない事は、塾はあくまでお代を頂戴する側であり、支払うのは親である事だ。顧客の感情を逆撫でするようでは、そもそも商売としては成立しない。

また顧客としての親は、塾の先生方は医者同様先生なのだ。素人があまりにも偉そうに症状や病名について講釈垂れられると先生は困ってしまう。先生だとキチンと認識して真摯に話を聴く姿勢は持っていてほしい。