私が担当させて頂いている小学生〜高校生の生徒は皆お話好きだ。

授業の前や合間、授業中のちょっとした小休憩でも色々な話をしてくれる。

お父さんやお母さんより年上の、下手したらおじいちゃんと年が近い私に一生懸命話をしてくれる。

私は生徒の話を聞くのはとても楽しく、学生講師の話も面白く聞いている。

50も越えてきて子供もいないのでとても新鮮で時代も感じつつ、等身大の悩みや喜びを伝えてくれることに感謝しか無い!


学生講師を見渡すと、自分の話を聞かせている講師も多い。大学の話やプライベートの趣味の話、就活の話等生徒が興味ある話をしているのも好感だと思うのだが、自身の話で終始してしまい生徒からは話を聞かない講師も一部いたりする。


営業をしているからだろうか?性格なのか?相手の話を聴くことのほうがプラスと思っているので、私はこのスタンスを変えるつもりはないが、学校の先生や保護者はどのくらい子どもたちの話を聴く機会や時間は有るのだろうか?


とある生徒はなかなか自身の気持ちを表現することが出来なくて小さい頃はチックが出たり頭をガンガン振りながら自身の感情をうまく表現出来ず苦しんでいたとお母さんから話があったが、今では私が色々聴いてくれるのですっかり懐いてますと有り難いお話も頂いた。


生徒の興味の対象は移り気が早く、ちょっと前迄ゴジラかと思えば今はヘビ狩りだったり、女の子は好きな色が突然変わったり、ついていくのも中々オジサンには大変なのだがそれも楽しく思っている。


GW旅行に行く生徒は少ないが、明けてから沖縄やらUSJに行く予定とは何人か聞いている。学校休んでも良いから是非とも体験を増やして欲しい。経験こそ良い授業だと思っているので、何でもチャレンジしてほしい。


その点、国立や私立の小学校や中学校は公立と比較して様々な体験、経験をさせてくれる。そもそも公共交通機関を使っての通学自体がとても良い経験だと思っている。美術館や博物館巡り、能や狂言、オーケストラの演奏、バレイやミュージカルの鑑賞から芋掘りや飯盒炊爨、合宿やスキー、スケート教室、遠泳。家庭でこれだけ様々な経験を子どもたちに与えることが出来るだろうか?子どもたちだけでプロ野球やサッカーの試合観戦、電車に乗って遠くの湖や海に釣りに行ったり空港や食品工場、百貨店の裏側見学等も友達の保護者の善意で開催してくれたり、今で言う職業体験もさせてくれたり。

ただ大学実績やら就職実績だけでない、情操教育の観点でも、可能であれば義務教育こそ国立や私立で過ごして欲しいと思うのは経験者だからこそなのかもしれない。


自分の言葉で考えて話すことは子どもたちの発達にも大きく好影響を与えている。

好奇心や興味も勉強には大事な要因となるので、これからもたくさん話して欲しい。