様々なブランド塾や個別指導教室にて、そろそろ合格実績の速報が出てきているし、それぞれの合格実績が何よりの宣伝文句でもあるので、各社各教室挙って発表するのだが、一部闇とでも言われる第一志望合格とは?何なのか?考えてみたい。


先ずはどの時点での第一志望なのか?

入塾時点での第一志望が叶ったのか?

出願時点での第一志望なのか?

形式上私立が都立優遇の推薦だったから都立が受ければ第一志望なのか?

いくつか合格したので優劣つけた時の第一志望なのか?

模試にて第一志望と記載したから第一志望なのか?また、何時の模試にて第一志望と記載したら実績としての第一志望合格となるのか?

未だに業界内にいても、自分自身謎ではある。


私の中では、入塾時点での第一志望をそれとして、成績が上がり、更に上向きであれば上方修正と考えている。ところが、この考え方では中々第一志望全員合格とはいかないので、教室的には出願時点での第一志望としているところではないだろうか?


これにはやや悩みどころがあり、成績が上がらず志望校を落として出願した生徒も含まれ、その生徒にとっては受験校の中では第一志望なのだが、不本意ながら第一志望にせざるを得なかった場合もある。その場合、本当に第一志望と言えるのかは甚だ疑問しか無い。


実際に、現在勤務している教室の1つでは、入塾時点での第一志望は都立城東だったのだが、紅葉川迄下げての都立受験となってしまい、もはや私から見れば第一志望とは到底言えないのでは?と思ってもしまうが、本人が都立第一志望なので!との事なので、下げたとしても都立に合格すれば第一志望合格となるらしい。


中学受験で言えば、そもそも本郷が第一志望だったのだが成績が上がらず本郷をチャレンジ校にして第一志望は専大松戸に変更、日一併願、佐久長聖、栄東でお試し受験となった生徒もいる。


「うちのコは日比谷に受かるでしょうか?」

「何処でも良いので大学付属に合格させたい!」

「せめて日東駒専の何処かには入らせたい」

現実的なお母さんから、明らかに現状の学力と我が子のモチベーションから勉強態度まで見えていないお母さんお父さん迄様々なご家庭があり、中学受験から大学受験迄、毎年ケースバイケースで二人と同じ様なパターンは無いのでこれだから受験指導はやめられないのだが、何故その学校に拘るのか?は各ご家庭で明確にしてはどうだろう?


非常に打算的なお話をよく面談でも伺うので、我が子の人生を決めるかもしれない一大事でもあり、また本人次第とも言われるが、それを自覚できる程の精神年齢なのか?も親が判断してみてはどうだろう?

自分で決めたのなら後々文句も言われない!とか後悔してもまた自分で切り開けば良い!等面談で耳にすることの多い見解だが、毎年疑問でしか無い。

残念ながら保護者の見解や意見自体が稚拙でとても賛同し難いものも正直ある。塾の先生方のプロの意見ももう少し参考にする器は持ち合わせて欲しい。

ただ、経験の浅い教室長だと、本部や系列教室長の指示通りの説明や意見しか出来なかったりして、その生徒を見ていない事も有るので要注意して欲しい。


これまで個別指導教室をいくつか見てきたが、経験の浅い教室長程、アドバイスにもなっていない残念な事しか言えていない。未経験からFC教室長なのだから仕方のない事なのかもしれないし、本部資料しか頼れないしSVは忙しすぎて対応出来ていない事も多々あるし、そもそも本部が機能していないFCも見受けられる。


実際に授業を担当している講師とは意見交換や相談せずに模試の結果だけで全てを判断してズルズル志望校を落としていく面談を横で聞いていると、もはや塾に通わなくても受かるのでは?と揶揄されそうなところまで下げる判断しかしない安全思考の教室長も存在する。

「塾としては、この第一志望は受けさせられません!不合格になる可能性が高すぎて、、、」どの口が言っているのだろうか?ハズレ教室長である。


新規の入塾問い合わせが増える時期でもあり、或いは転塾のタイミングでもあるだろう。

成績が上がらず悩んでいても今更変えるのが、、、と気遣うなら、今直ぐ転塾を検討するべきであり、通塾も学校の補講程度から受験を意識するなら近い、便利も大事だが任せられるベテラン教室長の居る、なんでも相談出来る教室にするべきだろう。


たまたま近所に良い教室があればそれはラッキーだが、自転車通学やバス通学、はたまた電車通学しても、その数ヶ月或いは数年分は変えの効かない大切な取り戻せない時間だということを是非とも認識して欲しい。


また、大手の広告に踊らされることのない、実際に通う教室長の顔や話で判断して欲しい。

入塾テストがあるところも勿論有るだろう。同じブランドでも別の教室なら入塾出来るのに、あそこの教室だと入れないなんてこともあるかも知れない。

受験に関わる年数なんて人生で考えたらたかが知れている。その僅かな時間を惜しむことのないよう、慎重かつよくよく検討して最大限の効果が出るよう塾という場所を利用して欲しい。


そのためには第一志望合格とは?我が子の第一志望とは?から考えてみてはいかがだろう?