すじみちを立てて考えることの必要性は、軽度発達障がい児に限ったことではありません。
ただ、通常の子どもさんに比べこの部分での発達が遅れていることが顕著に見られる部分です。保護者の方が、「うちの子どもの言っていることがよく理解できなことがあります。」「何回も聞き直してやっと理解できることもしばしばあります。」という言葉を聞きますが、まさしくこの部分の能力に弱いところがあるから起こってくるのです。
保護者をはじめお家の方は、まだ、理解しようと努め、何回も聞き直すなどしてコミュニケーションをとろうと努力されますし、いつも顔をつきあわせているということで子どもさんの考えることがある程度分かっているから理解もある程度できます。
がしかし、学校での友だちとのコミュニケーション場面ではそういった配慮はないのが普通です。ですので、周りのクラスメートからは浮いた存在となることが多くなります。
また、たとえ理解のある先生としても算数や国語の教科学習ではやはり評価のしようが無くなります。
人とコミュニケーションをとろうとする場合「てにおは」の獲得は最低条件ですが、その次に必要な能力は「5W1Hを意識した話の組み立てをする」ということです。
もう十年以上も前の話なので詳細は忘れましたが、あるお母さんから次のような要旨のお話を伺ったことがあります。「子どもが突然動物園に行って楽しかったという話をし始めました。それはまるで、昨日行ったかのような話だったので、不思議に思い問いただしたところ、それは、5年ほど前のことでした。」とのことでした。彼らに時間的概念がなかなか育ちにくいということの例として取り上げましたが、ほかにもこれに似たお話しはたまに聞くことがあります。
また、時間的な問題だけではなく、主語が抜ける、場所を言わない等の問題はよく起こることです。
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