タマピーやトミー達はサークルの合宿へ行った。


私は外人の友達との日々を過ごし、夏の音楽フェスにもいき、満喫した。


そんな中、タマピーとは毎日メールや電話をした。

合宿は新潟だったので星が綺麗だという話をよくした。


時々寂しい声を出すタマピーの真意を探った。


九月一日、みんなは帰って来た。その日は私は夜行バスで実家に帰る予定だった。


みんなが乗るバスが遅れていたが、私は10分しかない空間にタマピーに会いに行った。


タマピーは少し痩せていた。


触りたかった、会いたかった、気持ちが込み上げた。


近くの神社により、話すことにした。サークルの人達の目から離れたかった。


仮にもタマピーは人の彼氏だから。


タマピーに言いたかった。
好きだと。
勇気や心配はいらないからと。


ただあなたが私を思ってくれる気持ちがあるなら…それだけでよかった。


でも何しろ時間はない。


何も言えず、静かに時間はながれ、突然私からキスした。



タマピーはびっくりした顔をして…

一言。

『溶けた』


と言った。



心が溶けた。


私はあなたを溶かしてあげられる。



バスの時間。

私は名残惜しさはなかった。
気持ちがすっきりして晴々していた。


私は実家へ帰り、トミーに電話でタマピーが好きな事、グダグタした関係を終わらせる事を伝えた。