フットピーポーよ!日本は3戦全敗でコンフェデを去ります
前回、コンフェデは勝たなくてもいい大会だとは書きましたが、目の当たりにするとやっぱり悲しいもんです。
この日も、やはりスタジアムは日本ホームの雰囲気でした
まず驚いたのが、日本代表のシャツを着ているブラジル人の多さ。レシフェではカナリア色を着て、日本を応援する人はたくさんいた。しかしここベロオリゾンテにはサムライブルーを着て応援してくれる人のなんと多い事か!
さらに、日本的な衣装を身にまとう人も多数。そんな人達からもはやお馴染みとなった「カガーワ!」「オカザーキ!」「ホンダっ!」の声が飛ぶ
いやあ、イタリア戦の効果絶大
我が日本もメキシコもここまで2敗、もはや敗退が決定した同士のこの1戦、スタジアム周辺は、のどかなお祭り騒ぎの様相
「あ!ロナウジーニョ発見」
「もはやお馴染みのルチャ達」
「帽子のおっきなボニータ」
「仲良くなったみっちゃん、カワイイ!」
会う人会う人が「ジャパン、ムイント、ボン!」と言ってくれ「俺は日本の歌を歌うかっらな!」なんて声をかけてくれる、大好きだ!ブラジル!
その宣言通り、キックオフ直後から怒涛の「ニッポン!ニッポン!ニッポン!」
川島がゴールキックする時は「ウ~~~」の掛け声、オブリガード!ムイント、オブリガード!
しかし選手たちの足は重かった…
後ろのメンバーをガラっと代えてきたこの日の試合。変更の無い前目の選手たちの足が動かない。試合開始15分ほどで、早くも足が止まりだす。
あの遠藤のシュートがゴールだったとしたら、また状況は違ったのかもしれないけど。あれは絶対にオフサイドじゃない!
怒涛の応援に後押しされ攻撃を仕掛ける日本を、メキシコは慌てず冷静に受け止めていた。そして日本の足が止まりだした20分あたりから攻勢にでる
メキシコは香川の後ろのスペースを徹底的に狙った。長友は常にドスサントスと、相手右サイドバックを両方ケアしなければいけなかった。長友じゃなければあれは防げなかったと思う。
後半、今度は酒井サイドが狙われる。メキシコの18番、バレンシアのアタッカー、グアルダードが輝く。こちらサイドは岡崎が必死に戻ってくるのでまだ前半の右サイドよりはマシだったけど、長友と比べ、まだまだ若い酒井が抜かれ、この日スタメンの栗原と川島がお見合いをする形でチチャにヘッドを叩き込まれる
チチャリートとは「小さな豆」という意味だ。テレビで見るとたしかに小さなお豆ちゃんというイメージだったけど、現場で観るともうこれが全然。背は小さいかもしれないけど、胸板なんか今野より余裕で厚いし、太ももなんかぷっりぷりだった。
それにしても今大会の日本は、後半の入りの失点が多い
現場で観ていて思ったのは、日本が後半の入りが悪い、というよりも相手が点を奪いにくると、耐えられないという感じだ。
攻撃時にはそれなりのものを見せられるようになった。前の選手達の1対1は十分通用するようになった
だけど、ディフェンスの選手達の、守備時の1対1が物足りない。特にセンターバックが。
本田のとなえる「個の力のレベルアップ」というものが、骨身にしみた大会だったと思う
観ていて正直、この先制点でゲームオーバーという感じだった。それほど運動量に差を感じた。日本は約3週間で埼玉、イラク、ブラジリア、レシフェ、そしてベロオリゾンテで試合を行っている
日本を追って、広いブラジルの2都市を移動しただけで、ヘトヘトになった。選手たちの足が止まってしまったのもやむを得ないと思う
ただそれは大会前から分かっていたはずだ。それこそ抽選した瞬間から
はたしてザッケローニがこれまでのテストマッチ、アジア予選でどんな指揮を振るったのかを思い出してみよう
メンバーはほぼ固定、新戦力はおろか、交代カードもいない。代えたとしてもお馴染みの感さえ出てきた85分過ぎの交代。スーパーサブどころか、サブを活かせない。スタメンの選手たちがどんどん消耗するのは必然のチーム作りだ。
岡崎の一発で、応援し続けてくれたブラジル人になんとか面目は保ったものの、この日もリードされた展開でディフェンダーを入れる腰の引けた采配。例え聞こえのいい3-4-3を試みたとしても、その3-4-3は攻撃的な3-4-3にあらず。機能するはずもなく5バック状態になったりと、相変わらず交代が冴えないザッケローニ
試合後、まわりのブラジル人は健闘を称えてくれた。この日の観戦では隣の席にブラジル在住の日本の方がいたので、全て通訳してくれたのだけど、ブラジル人はみな同じことを言っていた
「よく戦った。だけどイタリアと4-3がやれたチームなのに、変だよね」
振り返ればあのイタリア戦でも、ザッケローニは何かしたのだろうか
屈辱の開幕戦と、レシフェの大歓声を受けて、躍動したのは選手達の個の力だった
組織力や、戦術の力ではなかった。鮮やかな交代を見せたプランデッリとその差は歴然
一定の出力を安定して出す事は、確かにサッカーでは難しい
だけど強いチームはやはり一定の出力を安定して発揮する
知恵を絞り、バラバラになりそうな11人をまとめあげるのが監督の仕事だ
はっきりと書くけど、ザッケローニはもはやこのチームの手綱を握れていない
だからイタリアと4-3の試合の後に、こういった試合を演じてしまう
むしろ、このチームの手綱を握っているのは本田であり、長谷部であり、遠藤だろう
それはそれでいい事なのかもしれないけど、当事者の選手が正確な判断をし続けるほど、サッカーというスポーツは甘くない。だからビッククラブは良い監督にお金を惜しまない
もちろん選手たちの「個の力のレベルアップ」はまだまだ必要だ。だけどその分、強力になった選手たちの個を束ねる、監督の「個の力のレベルアップ」も当然必要になる
代表チームに移籍は無い。それを応援する人達にも日本人であるかぎり移籍はありえない
だけど、監督は移籍ができる。どの国籍の人物でも務める事ができる
だからこそ、代表監督に成長を待つ必要は無い。残念ながら初の代表監督を経験するザッケローニは、申し訳ないけど日本のような個の力の不足を補ってもらわないと困る国には力不足だと思う。
3戦全敗で帰国するこのタイミングが監督交代のベストのタイミングだと思う。少なくとも、進退問題が浮上しないなんて嘘だ。日本ではザッケローニ進退問題が浮上していることを信じています。それがフットボールのナチュラルってもんですよ。










