決勝トーナメント直前ということで、ホームページのアップが間に合わず!
今回はこちらに全文のせちゃいます。(準備できたらすぐHPへLINKしとくからゴメンよフレブ!)
やっぱこの男、EUROの盛り上げに一役買っている!
『フレブ市川のユーロ日記』 vol.3
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いやいや、時差8時間のヨーロッパ時間で生きる事、早10日。あまりに遅刻が多く、軽く上司に呼び出されたフレブ市川です!いよいよ今朝のD組最終節をもってして、決勝トーナメント進出のベスト8のチームも出揃い、舞台はいよいよ負けたら終わりの一発勝負、決勝トーナメントがついに始まります。
今回はグループリーグの総括と、決勝トーナメントをいっちょポルトガル対ドイツの前にちゃちゃっと書いてみようと思います。とかいいながら、今回のユーロもやっぱりここまで内容モリモリなんで、いつものというか、やっぱりというか、あなたの視力を下げるような殺人長文になる気配濃厚なので、覚悟はよろしいでしょうか?(笑)
さて、勝ち抜けの国を見てみますと、ほとんどは戦前予想のどおり。ポルトガル、ドイツ、オランダ、イタリア、スペイン、クロアチア、この辺りは突破するだろうと予想され、トルコ、ロシアがおおお! って感じなのでは?
中でも今朝のロシアには大変驚きました。これは大げさでも何でもなく、今朝のロシアのサッカーは個人的に今大会ベスト。アルシャヒンという最後のパーツが見事にハマリ、まるで良い時のアーセナルのように、若い選手達が共通認識のもとにスペースを作る動きと生まれたスペースに流れ込んでいく動きをオートマティックに繰り返し、相手チームはマークが後手後手になり、捕まえきれないフリーの選手が簡単に得点を決める。守備でもDFラインを押上げコンパクトな陣形を保ち、絶妙のポジショニングで連続するプレッシングをかけ相手に何もさせない。クラブレベルでは見る事のできるヨーロッパ最先端の、つまり世界最先端の超モダンフットボールがまさか代表レベルで観る事ができるとは、今大会最大のサプライズでした!
やはりフース・ヒディンクとはただ者ではありません。時間の制約やメンバー招集でクラブよりも様々な障害のある代表で、トータルフットボールを完成させてしまうとは。快速カウンターと超強気な攻撃的采配で躍進するオランダ(ルーマニア戦ありがとう!)も、1回戦の相手に実にイヤな相手を迎える事になってしまいました。ヒディンクは恐らくオランダのプレーヤーの事を全員知り抜いているでしょう。僕にはあの超攻撃的采配の隙を冷徹に突いてくるヒディング・ロシアがサプライズを起こす気がしてなりません。
のっけからいきなり長文になりましたが、それほどに今朝のロシアのサッカーには衝撃を受けたんですよ! しかしロシア、今日の勝利給11億ですって! ヒディンクも8000万の特別ボーナスが出るらしいですね。一体優勝しちゃったらいくらぐらい貰えるんでしょうね。100億ぐらい?
それともう1チーム印象に残ったのがクロアチアです。ストイコビッチが「クロアチアがサプライズを起こすだろう、モドリッチに注目」とコメントしたそのままに、良いサッカーをここまで披露して見事にB組の1位で予選を通過。噂のモドリッチははたして噂どおりのプレーヤーでした。柔らかいタッチでボールをキープし、抜群の戦術眼で長短のパスを操り、若干21歳にしてクロアチアの攻撃を創っていましたね。「バルカンのクライフ」という異名らしいですが、そのプレースタイルはクライフというよりもまさにクロアチアの英雄ボバンそのもの。小さい頃ボバンを観て育ったんでしょうね~。
そんなモドリッチのすぐ側でフォローに徹しているのがキャプテン、ニコ・コバチ。ニコのおかげでモドリッチはのびのびとプレーができてます。流石はクロアチのお父さん的存在です。そして僕が密かに今大会で好きになったのが「クロアチアのゴン中山」ことオリッチです! 相手DFを全力で追い回し、攻撃の時はとにかくゴールにボールをねじ込むという感じで泥臭く突貫! いや~浪花節です! 2戦目のドイツ戦でオリッチが得点した時、僕も一緒にもらい泣きしそうになりましたよ(笑)。なんかこういう心の琴線に触れてくるプレーヤーが大好きなんですよ。その他右サイドで正確なキックを何度も魅せたスルナ。イヤな動きで得点の匂いがプンプンするクラニチャルなどまだまだ好選手もいて、ここに予選で10得点のアーセナルのダ・シルバがいたんですから、いやいやウェンブリーでの勝利は偶然なんかじゃないですよ!
さあ、そして今日は自分が優勝予想に押すポルトガルと、もう1つの優勝候補であるドイツが予想よりも早く、準々決勝で激突します! いや~ドイツはフリングスの負傷が痛いです! 今回のフリングスは守備的MF+ドイツの攻撃の起点の役割も担っていただけに、バラックの負担が増してしまいます。ただでさえ不利な中盤の主導権争いがより一層ポルトガルにかたむいてしまうでしょう。
絶好調のポドルスキのポジションにも注目です。今大会では左サイドのポジションで、ペナに切り込んで行くというのがうまく機能してましたけど、今日のマッチアップの相手はロナウド。ポドルスキの守備では押さえられる相手では無いし、ポドルスキの良さが消えてしまいます。恐らくポドルスキーをトップに上げ、シュバインシュタイガー(加持への汚いタックルは忘れないぞ)をここに持ってくるのではないでしょうか?
展開予想はこうです。デコを中心にしっかりとしたポゼションで中盤はポルトガルが握るでしょう。ドイツのスピードレスなDFはポルトガルのドリブラー陣に手を焼くはずです。結果、良い位置でのファールをポルトガルは何本かもらえるはずです。拮抗した両者のレベルからポイントはこの“セットプレー”になる気がします。
試合は概ねポルトガルペースで進むでしょう。しかし相手はあの“ゲルマン魂”の後継者達。最後の1分まで諦めないドイツが無抵抗で終わるとは思えません。ポルトガルの弱点はまさにそこで、試合巧者ぶりで最後まで食らいついてくるドイツにダメを押せるかどうかでしょう。
前にも書きましたがこの1戦はもつれる気がします。土壇場でドイツが追いつき、勝負はPK戦へみたいな展開。これも前回書いたのですがポルトガルには脅威のPKキーパー・リカルド(スイス戦でもハカン・ヤキンに決められはしたけど飛ぶ方向は合ってた)を擁し、相手ドイツにもPKが得意なレーマンがいます。元々PK戦というのはGKは決められて当たり前という前提があるので、重要なのはキッカーが確実に決められるかどうかというのがポイントなんです。
実は自分は1本単位で勝敗が揺れ動くという究極の極限状態の中で、人間性、メンタリティーが試され、そしてそれらが表に出てしまうPK戦が好きなんです。スポーツとは必ず勝者と敗者がその場ではっきりと生まれる残酷なものです。でもだからこそ普段の生活や日常で決して表れない、追い込まれた人間が発揮する土壇場での“人間力”を観て「コイツはスゲーなー」って感動するのが好きなんです。競技を問わずスーパースターと呼ばれるプレーヤー達は、極限の状況でスーパープレーを魅せる事ができる奴らなんです。
今大会ではたしてロナウドが名実ともにスーパースターの仲間入りができるかどうか。この1戦でそれを計ってみたいと思います。 さあ魅せてもらいましょうかロナウドその力を!