久々のニッポン　東京編

ちょっとだけ、ピアノを弾きたい気持ちにまた火がついたので、最近衝動買いしたショパンのプレリュードの楽譜(もちろんエキエル版！)の中から超有名な「雨だれのプレリュード」を選び、今どうにかこうにか譜読みが終わった段階。

で、目下、雨のしとしと感を添える音の連打に苦心中。特に！35小節以降の1と5の指でソのシャープGisをオクターブで連打中(8分音符)、2と3の指で左のメロディの呼応のようなある意味左手とのユニゾン的な4分音符を弾く、というめっちゃテクが必要な箇所があり、なんとも悩ましいのです。こういう時、小さい頃から弾いてたらきっと難なく出来たのかもなぁと切なくなります。まぁしょうがないけど。しかし、今度の曲も変ニ長調とはいえ、中間の転調部はこれまた嬰ハ短調。Cis mollがどうやら心に刺さりまくる性格のようです。面白いね。

あれあれ？近況から書き始めようとしてたら、タイトルのニッポンとはえらいかけ離れてしまいました。笑　　実は、２週間ほど前に日本から戻ったばかりでして。日本には去年帰らなかったのもあり、2月に転んで肋骨を折った父を元気づけるためと、12月に急逝した中学の親友の仏前にお参りする目的で2週間ほど帰ってきました。今回は単身。犬や子供の世話も家事も全て旦那に丸投げして、お暇を頂いてきました。汗

で、今回何十年ぶりの円安だとか、インバウンドの旅行者数が過去最高とか、ニュースで言われているニッポンの変化とはまた別に、私自身が感じたちょっと以前とは違うね、と思ったことを書き記そうと思います。

そうそう、私が日本に着いた翌々日、テレビのニュースを賑わせていたのは、あの上野の飲食店オーナー、宝島夫妻の、那須町死体遺棄事件でした。ニュースによると、この夫妻が最後に上野で目撃されたのが4/15の夜10:30ごろ。その頃私はちょうど羽田に到着。荷物を受け取って、空港直結のホテルにチェックインした時間帯で、彼らは私が時差ボケで眠れずベッドであっち向いたりこっち向いたりしてた頃にどうやら殺害され、寝るのを諦めてホテル内にあった露天風呂でひゃーこれはいいねとリラックスしてた早朝4時ごろに、那須町に運ばれ、お風呂に入ってすっきりした気分でローソンのおにぎり🍙を買ったくらいの朝7時ごろ、無惨な姿を通行人に発見されたそうで。。って別に何の関連もないんですけどね。でも私が日本に降り立った時には生きてた人たちが数時間後には命を落として惨たらしい死を遂げたことが、なぜだかかなりの衝撃として私の記憶に刻まれたのでした。しかも私、普段は行かない上野に翌日行ってたんです。東京国立博物館へ行くために。。おまけにその前にアメ横に近いエリアのヘアサロンにも行ってて、きっと宝島さんがオーナーのお店の前も通ってたんじゃないかな、なんて思ったら何だかちょっぴり気の毒さが増したように感じてしまったのでした。

で、上野という街。もちろん地方出身の私にはあまり馴染みのない東京の街ですが、でもTVとかで知る限りのイメージではパンダのいる動物園や数々の素晴らしい美術館があり、年末に大勢の人で賑わうアメ横なぞは日本の良き下町の雰囲気で昔から住んでる人達が多いんだと思っていました。が、なんと！私が今回見てきた上野、特にアメ横周辺は何だかチャイナタウンみたいで驚きました‼️と言っても、横浜のそれとかとは違って、何というか、アメリカの汚〜いチャイナタウンみたいでした。まず、トイレを探そうと入った4、5階建の商業ビル(割と大きめ。ドンキくらい)に入ったら、異様な臭い(魚が腐ったみたいな臭い)がしてきてオエッとなり、お店も一階以外はほとんどシャッターが降りてて不気味で、ちょっとここでトイレに入りたくないなと思ってすぐに出ました。

次にサンマルクという日本全国津々浦々で見かけるチェーンのコーヒーショップを見つけたので、そこでトイレをお借りしようと入店したら、何だか日本の一般的なお店とは思えないほど汚くて、お客さんは中国語をけたたましく話すおばさまたちに、ヨレヨレの服を着た元気のないご老人男性、ちょっとイカつい感じのお兄さん、といった面々で居心地が何だかあまり良くなかったのです。一応飲み物はオーダーしたんですが、ここでもトイレは諦めて、ヘアサロンのアポの時間まで我慢することにしました。

ヘアサロンはというと、アメ横にほど近い繁華な一角のこれまた4階建の狭くて小さな商業ビルの3階にありまして、2人しか乗れなさそうなエレベーターに乗って3階で降りたら、何と大きな白い壁しか見当たらず。「？？？」となった私は、階段を降りて2階に行き、でもここにもヘアサロンらしきものは見当たらずで、狐につままれた心地で呆然としていたら、若いお姉さんが2人、慌てて階段を降りて来て、ご予約の方ですか？と問いかけられ。「そうです」と答えて一緒に3階に上がって行ったら、なんと大きな白壁はスライド式のドアで中には普通のヘアサロンがありました。はっきりと訊いてみた訳ではないですが、どうやら防犯のための二重扉だったみたいです。

そんなこんなで、一応無事に髪も綺麗にしてもらい、(しかも円安&ノーチップでアメリカの相場の半分のお値段！) 私が近年すっかり心酔しているYoutube、大人の教養講座の山田五郎氏オススメの東博へ。たくさんの素敵な日本のお宝を堪能し、ここでは思った通りの眼福の極みでございました。時差ボケの眠気と寝不足の疲れで半分朦朧とはしておりましたが。笑

午後4時にもなると、もう体力の限界だったので、地元の岐阜へ戻るため、新幹線目指して上野から東京駅へ。ここはやっぱ山手線でしょ、と思って友人から譲り受けたSuicaを颯爽と機械にかざしてタイミングよく来た緑の列車に飛び乗りました。そしてここでも、上野よろしく衝撃が！私のイメージの山手線は割とキレイで乗っている人もお行儀がいい、というものでしたが、まず乗った途端、何ともいえない尿と汗の混ざった臭いがつんと私の鼻腔を刺激。またもや吐き気を催しました。しかも乗っている人は大半が外国人で、大きな声で談笑していて、数年でこんなに変わるもの？？と本当にビックリしました。それとも体調に合わせてただ私自身の感じ方が変わっていただけなのかもしれませんが、、。確信は持てません。

とりあえず、ここまで「久々のニッポン　東京編」でした。

ここからはお写真貼らせてください。